宝塚から福知山線を使って篠山口駅に出た。駅前からタクシーを利用したいと思ったが、予約を断られ、駅前にタクシーがいなければ電話しろとのこと。結局は電話したのだが、すぐに来てくれた。火打岩(ひうちわん)まで5000円だった。
小金ヶ嶽へは、火打岩の中心部にある岩屋橋を渡る。後で調べたところ、岩屋橋の50mほど手前に小金口というバス停(乗合タクシー用)があり、そこに小金ヶ嶽の案内板があるらしい。
400mほど沢沿いの車道を歩くと、右奥に茅葺き屋根の民家が見える。囲炉裏料理を提供しているらしい。そこから沢沿いの道は山道になり、すぐに獣避けをくぐる。
その後は植林の中の道になり、民家跡の石垣付近で沢を渡る。計5回だったかの渡渉点には赤いテープの目印があったものの不確かであり、渡った跡に注意する必要があった。ルートは全体に沢の流れに削られていて、荒れ加減だった。
やがて沢が広くなり、植林から抜ける。右(東)の支沢に入るようにして尾根に取り付くと、すぐに畑山の西尾根に出た。福泉寺跡への道標があるので、それにしたがって少し上がると、寺の跡地に出た。平安時代、寺は山岳宗教として大峰山に対抗したらしいが、1482年に大峰の僧兵によって焼き討ちされたとある。礎石らしきものが点在している。
この付近の道は不確かだった。わずかな踏み跡をたどり、尾根沿いに東へ歩くと南北の尾根にぶつかる。畑山への分岐でもあり、道標がある。
尾根沿いに南に上がっていくと、左(南東)に針葉樹に覆われた畑山のピークが見える。5分程度で畑山(595m)の山頂だった。松混じりの林の中で、展望はない。「畑山」のプレートのみの山頂である。
分岐に戻り、北へと尾根道を歩く。すぐに小さな鞍部に着く。三嶽と小金ヶ嶽の間の峠、大タワ(山+定)を越す県道からのルートが上がってきている。
この鞍部から小金ヶ嶽への登りが始まる。大きな岩場があるのに対し、ルートの表示が少ない。何箇所か登山者の歩いた跡を探す必要があった。後から思うに、ルートは比較的安全なように付けられていた。「危ない箇所」と感じると、ルート外の可能性がある。
山頂手前で南側の展望があり、畑山も見えた。さらに岩場を登り、小金ヶ嶽(725m)の山頂に出た。三角点はない。山頂の南側は灌木が伸びているため、展望は北半分だけだった。三嶽、大江山と青葉山などの日本海側の山々、そして愛宕山から京都盆地らしき姿があった。
写真は順に、畑山の山頂、小金ヶ嶽の登りから見た畑山、小金ヶ嶽の山頂である。
2024/11/23