古いオレンジカード(オレンジカードって何やとは言わないでね)をカミさんが見つけた。1997年3月28日に郡山駅に新しい駅舎が完成した時の記念カードである。どう入手したのか不明である。
そもそも「郡山駅って福島の駅のはず、どうして関西人の手元に郡山駅のオレンジカードがあるのや」ということなのだが、その質問が間違っている。この郡山駅とは関西本線の郡山駅である。蛇足ながら、関西本線奈良駅の1つ手前の駅である。
ここで次の疑問が浮かぶだろう。「とすれば、福島にある郡山駅の正式名称は磐城郡山かいな」と。実はこれも間違っている。こちらも郡山駅である。
非常に紛らわしい。東京近辺のみどりの窓口で「郡山までの普通乗車券ください」と言えば、多くの場合は福島の郡山をイメージしてくれるだろうが、ひょっとして奈良県の郡山への切符が出てくるかもしれない。相手はプロだろうから、「どっちのですか」と聞き直すのが本来ながら、4月とか5月に新人が配置される場合かつ、その新人が関西人だとすれば、間違いの可能性がゼロとは言えない。
今の堅苦しい世の中では許されないような状況が生じた理由は何なのか。大和郡山市のサイトによると、国鉄が郡山駅を大和郡山駅に改名しようとしたところ、奈良の郡山で「福島県の郡山より、大和の郡山の方が古い」との反対運動が起き、「東大寺に伝わる古文書を持ち出して柳沢伯爵を通じて鉄道院総裁に陳情した」結果、改名されないままになったそうだ。
「そらそうや」と思う。僕も子どもの頃から、「歴史のある郡山に何で大和を付けないといけないのか」と思っている。是非とも郡山駅という駅名を守りたい。
郡山駅の新駅舎を記念したオレンジカードの写真をアップしておく。スキャンしたものだから、少し左端が欠けている。
2024/11/25