川北英隆のブログ

しょぼ高くなったアメックス

30年近くクレジットカードとしてアメックスを使っていると思う。海外での加盟店が多く、かつ困った時に役立つから、「年会費が高いけど、しやあないか」と保険のつもりで旅行にいつも持参している。しかし、このアメックスに大きな疑問が生じた。
気づいたのはカメラの事故が発端だ。7月のインド奥地、ラダック地方を旅行した時、(書いていないように思うが)カメラのレンズが壊れた。ツアーの添乗員に事故証明を書いてもらったので、修理費をアメックスに付帯している海外旅行保険に請求しようと思った。以前に2回、イエメンとニカラグアの旅行で保険金を請求し、きちんと対応してもらえたから。
しかし今回、保険金を請求する前に条件を確認して驚いた。何と、僕が加入しているアメックス・ゴールド(提携カードではなく、純粋のアメックス)の海外旅行保険の内容がひそかに改悪されていた。ついでに保険金額も変化したか(下げられたか)どうかは不明ながら、根本的な改悪は、旅行代金をアメックスで決済しないと付保されなくなったことだ。
参考のため、アメックスの海外旅行保険のサイトにリンクしておく。アメックスのサイトは自己宣伝が多く、探しても簡単に見つからない場合が多いので。
以前はカード決済での有無にかかわらず付保されていた。僕がよく利用するツアー会社はカード決済できるのだが、アメックスという選択肢がない。カード決済の料率が高いのだろう。だからカード決済が付保条件になると、アメックスの大きな意味がなくなる。
顛末だけをついでに書いておくと、「レンズの修理代を請求できるカードが他にないか」と探したところ、念のためにと会員になっているJALのカード(ゴールドではない)が、カード決済していないにもかかわらず保険金を請求できると判明した。
「減価償却費を差し引いて保険金の上限を計算する」とか書いてあったので、「10年以上前に買ったレンズやし、いくら返ってくるのかな」と思いつつも、修理代金4万円近くを請求したところ、満額が振り込まれたようだ(どういう計算か不明な部分はあるが)。
戻ると、アメックスの年会費が高騰している。当初は1万円程度だったと記憶しているが、今は3万円を超えている。レストランのタダ券とかが付くようになったのだが、利用したことがない。好みではない店がほとんどだし、飲物代がバカ高いはずだし。
海外旅行保険の付保が実質なくなったアメックス・ゴールドに、何の意味が残っているのか。
1つ、海外旅行の荷物を飛行場と自宅に宅配してくれること。2つ、利用回数の制限はあるものの、海外旅行でラウンジが使えること。3つ、利用金額の制限がないため(大きな金額の場合、電話連絡する必要はあるが)、いざという場合に役立つこと。以上くらいか。ちなみに、プラチナ・カードにランクアップすれば、カード決済なしに付保してくれるのだが、そこまでするのだったら、普通の海外旅行保険に入っておく。
以上、アメックスを継続するかどうか思案所にある。

2024/11/25


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