川北英隆のブログ

石金山に寄る

イタリ山からは分岐まで戻り、石金山への縦走路に入った。入ってすぐは稜線の北側を歩くため、細くて不確かな感じがするものの、すぐに稜線上に出て、広葉樹の林の中の歩きやすい道になる。ただし落ち葉が多く、山慣れていない場合、赤いテープに頼ることになろう。
やがて大きく登り、308mの独立標高点ピークに出る。アンテナ施設がある。次のピークにもアンテナ施設がある。その先、これらの施設向けと思える金属製の梯子が斜面に設置されていた。
最後に梯子を下り、等高線280mの峠に出る。田高坂と呼ばれており、立派なお地蔵さんが祀られている。南側の田高集落と、北側の梶集落とを結ぶ峠道が越えている。
峠を過ぎると送電塔の巡視路の領域となる。基本的に石金山への登りが続く。それも急斜面が混じり、踏みしだかれていない落ち葉が多いため、滑りやすい。補助ロープの設置はあるものの、細くて結び目がないため、あまり頼りにならない。
306mの独立標高点ピークの先に送電塔がある。行手に比較的高いピークが見え、そのピークに向けた大きな登りになる。かなり登ると岩場の斜面になる。天狗岩と呼ばれる箇所である。鎖の設置された比較的大きな一枚岩を登り切ると、440mの等高線ピークに達する。送電塔から見えるピークは、この天狗岩を含むピークである。
天狗岩から緩やかに下ると、北の集落、小新屋へと下る分岐に出る。石金山に寄り道した後、小新屋へ下る予定にしていたため、道をざっと眺め、しっかりしていることを確認した。分岐の少し先から西脇方面の展望があった。
分岐からは大きな広葉樹の目立つ稜線を登り、石金山が間近に見える小ピークを越える。もう一度登ると、狭い稜線を経て山頂に達する。三角点(508.4m、点名は石金山)がある。
石金山の山頂はほぼ完全に刈り払われ、360度の展望があった。東側は谷川方面(奥に篠山の三嶽の鋭鋒がある)、北側は柏原方面、南側は西脇方面(淡路島もうっすら見える)が見渡せる。西側には千ヶ峰(1005m)や笠形山(939m)などが拡がっていた。
展望を楽しんだ後は先の分岐に戻り、手入れされた植林の中を小新屋へと下った。林道に出て獣避けを過ぎると、小新屋観音の横を通る。石金山には城(砦)があり、その城主が小新屋観音を祀ったという。
上の写真は小新屋付近から見た石金山(中央奥の2コブ状のピーク)である。下は石金山の山頂である。
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20250110石金山山頂.jpg

2025/01/10


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