川北英隆のブログ

丹後由良と宮津の山を歩く

久しぶりに大文字山以外の山を歩いた。日本の山としては6月下旬以来だから、110日経っている。「台風と一緒か・・」と一瞬思ったが、台風は210日か。7月中旬にスロベニアのトリグラウに登ったものの、そこからでも3ヶ月だ。それだけ今年は夏が長かった。
歩いた山は舞鶴の西側にある由良ヶ岳(640m)である。しかしそれだけでは簡単すぎる。ついでに天橋立で有名な宮津市内の低山をトレーニング代わりに周遊した。
どう行ったのか。
京都から遠いので、山陰本線の始発に乗った。綾部で舞鶴線に乗り換え、西舞鶴で京都丹後鉄道宮舞線にもう一度乗り換え、丹後由良で降りた。駅からは由良ヶ岳の壁のような姿がある。この由良は、安寿と厨子王丸が登場する海岸である。近畿で淀川、熊野川に次ぎ3番目に大きな由良川の河口の村落でもある。つまり由良ヶ岳の標高は640mとはいえ、ほぼ0mから登ることになる。それも直登する。
由良ヶ岳を往復した後、京都丹後鉄道宮舞線の続きに乗り、宮津で降りた。市内の西側を区切るように低山がある。どれがどれか下からは判明しないながら、題目山(264.1m)、妙見山(370.5m)、滝上山(119.5m)を時計回りに周遊し、宮津駅に戻った。宮津からは京都丹後鉄道宮福線で福知山に出て、そこから山陰本線で京都に戻った。
結果はといえば、山は良かった。由良ヶ岳からも宮津の低山からも、天橋立がよく見えた。それと、思いもしなかったのだが、舞鶴と小浜の中間にある青葉山が鋭角的な姿を見せていた。693mと背が低いながらも、若狭湾が誇る名山という風格だ。
肝心の山自身は、由良ヶ岳の直登は歯ごたえがあった。東峰山頂から見る由良川河口と海岸線の白波、青葉山の双耳峰の姿は圧倒的だった。そこから西峰山頂までの稜線は疎らな広葉樹林の中を歩く。カキ、ナシ、クルミ、クリが落ちている。
宮津の低山はアップダウンが多く、かつクモの巣がうるさい。それでも宮津市内が木の間から見え、展望所からは天橋立がほぼ真下にあった。遠くには丹後半島が見えるので、かつて登った太鼓山を探したが、どうも前の山の影に隠れているようだった。
夏の間のトレーニング不足のせいで歩きの調子は今一つだった。宮津の低山で予定以上の時間を使ってしまい、かつ宮津からの帰りの電車の時間を間違って記憶していた。足が疲れたための期待からか、20分ばかり遅いと思い込んでいたので、駅についた時には乗るべき電車が発車した直後だった。
低山の季節になった。夏の不足を取り戻すことにしたい。
写真、上は由良ヶ岳東峰からの青葉山の双耳峰の姿である。写真の右に舞鶴湾が少し見えている。下は低山巡りの終盤、宮津に下る途中の290mピーク(平岩山)付近から見た天橋立である。奥に丹後半島が見える。
20251011由良ヶ岳西東峰からの青葉山.jpg

20251011平岩山付近からの天橋立.jpg

2025/10/11


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