川北英隆のブログ

海ノ平へ

早朝の東海道本線の下りは比較的空いている。小田原で降り、東口にある箱根方面へのバス停に向かった。乗り場は駅前の「島」にあり、JR駅と島とを隔てる車道は横断禁止である。このため、島へは地下街に下り、上がることになる。「島」への上陸である。
バスを終点の箱根町港で降りる。箱根駅伝の往路ゴールの横である。そこから国道1号線を箱根峠に向かってしばらく歩く。変則4差路に出るので、そこで右に折れ、旧東海道に入る。
200mほど歩くと左手に鳥居がある。そのすぐ先で舗装が終わり、旧東海道の石畳の道になる。入口に石仏がある。奥には街道を忍ばせる杉の大木が続く。国道1号線を一度くぐり、挟石坂との表示の箇所で国道に上がる。1号線が自動車のためにヘアピンを描いているわけだ。
1号線を左に上がれば箱根峠、右に下れば「道の駅箱根峠」に出る。道の駅の先、左手にハイキングコースの入口がある。ちなみに道の駅の標高は810m程度、最初のピークである海ノ平は941mである。
ハイキングコースの入口は階段である。整備が行き届いた雰囲気だった。簡単に稜線に上がったので、そのまま海ノ平へと上っていくのかなと思えたのだが、予想外に大きく下り、林道らしき道に出た。先行していた2人が林道を右手へ下っていたので、しばらく付いていったのだが、方向としては出発点に戻ってしまう。時雨の中、道を間違ったと思った。
そこで林道との合流点まで引き返し、下ってきた尾根上に道がないか探すため、刈払われた笹混じりの斜面を上ったのだが、尾根上に踏み跡はなく、向こう側は崖と車道だった。もう一度林道との合流点に引き返し、林道を下り直し、3回目に林道との合流点に戻った時、O君が林道からさらに下る道を見つけた。木の階段が設置され、まさにハイキングコースである。つまりコースは林道を横切っていたことになる。
直前のブログに書いたように、芦ノ湖外輪山の稜線は自動車専用道に占拠された結果、ハイキングコースというか山道は、自動車の邪魔にならないように取って付けた形になっている。だからハイキングコース入口付近も、尾根に上がった瞬間に大きく下り、その後で急登するという、トレーニングコース的な状態になったわけだ。
ようやく見つけたコースを下り、小さな沢を木橋で渡る。その先で、背丈の高い笹薮を切り開いたルートの登りが始まる。最初は急登である。標高900mの少し下で稜線に出る。その後、笹とススキを切り開いた中を緩やかに登り、海ノ平と思しき場所に出た。
三角点(941.5m、点名は海平)があるはずなので、GPSを使って探したものの、笹に埋もれているのか、見つからなかった。それらしき場所に林野庁の境界見出し杭があったが。
写真、上は笹薮の切り開きの中の登り、下は海ノ平付近の切り開きのルートから見た愛鷹山である。
20251121海ノ平への登り.jpg

20251121海ノ平からの愛鷹山.jpg

2025/11/21


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