川北英隆のブログ

芦ノ湖外輪山を歩く

中学時代の友人で、今は日刊木材新聞社で腕を振るっているO君と一緒に、芦ノ湖外輪山を歩いた。JR東海道本線の小田原駅で合流し、そこからバスで箱根町港に出た。冬型の気圧配置が強まったため、芦ノ湖観光になるかもと思っていたのだが、何とか歩けた。
箱根町港のバス停は小田原からのバスの終点である。そこから旧東海道を歩き、箱根峠の手前からハイキングコースに入った。そのすぐ後、道に迷ったが、何とか立て直し、芦ノ湖外輪山のコースに入ることができた。
海ノ平(という三角点ピーク)、山伏峠(というビーク)、芦ノ湖外輪山の最高峰である三国山(1101.8m)を越し、湖尻峠から芦ノ湖へ下山した。この間はほぼ一本道である。その後、箱根ロープウェイの終点、桃源台まで歩き、そこからバスで小田原に戻った。
冬型の気圧配置だったため、稜線の少し上には冬の雲が薄く押し寄せ、時々時雨れる天気だったものの、大きな崩れはなかった。とはいえ富士山が見えるはずなのに、裾野以外は雲の中だった。芦ノ湖対岸の山々の姿、愛鷹山、伊豆半島の山々は雲の流れの合間に姿を見せてくれた。
紅葉は終わりに近かったものの、三国山付近にはブナの目立つ落葉広葉樹林が広がり、その落ち葉が時雨に少し濡れていた。晴れていればカサコサと音のする山道が、当日ばかりは落ち葉のクッションの道に変わっていた。
そんなハイキングコースながら、留意点がある。
1つは、外輪山の稜線が自動車専用道の芦ノ湖スカイラインに占拠されている。このためハイキングコースが脇に押しやられ、登山者は不要なアップダウンを強いられる。また富士山の展望が車だけのものになっている。昭和の観光開発の弊害だろう。車道の脇を歩けるようにしてほしいと思う。
もう1つは、桃源台からのバスが塔ノ沢から湯本にかけて渋滞に巻き込まれる。歩いたのが平日だったにもかかわらず、帰りのバスが渋滞によって15分近く遅れた。お陰で予約していた新幹線に滑り込まざるをえなかった。O君によると土曜日の渋滞が酷いらしい。
とはいえ、全体としては楽しい山歩きだった。次回は別のコースを歩きたいと思う。
写真、上は海ノ平付近からの芦ノ湖と対岸の山である。冬の雲が上部にあるが。下は三国山付近のブナである。
20251121芦ノ湖を.jpg

20251121三国山のブナ.jpg

2025/11/21


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