川北英隆のブログ

タンザニアの食事

タンザニアの山歩きで書き忘れていたことがある。食事である。期待していなかったので、期待外れとは言えないが。一言で表現すれば、量はあったものの、質が問題だった。
タンザニアという国の成り立ちを考えればいい。元々は原住民の世界だったが、そのうち海側はポルトガルやオマーンの影響を受けた。内陸部はドイツの植民地からイギリスの植民地へと変わった。僕は海側を知らず、3回の訪問はすべて内陸部だった。前2回の食事の内容を思い出せないのは、その内容に感動しなかったからだろう。
今回はといえば、大したことがなかった。と書いて、少し思い出したことがある。キリマンジャロの登山では、山小屋でいわゆるフルコース的な食事が出て、それに感動した。要するに「日本の山小屋とは違い、量がちゃんと出る」と思った。当時は若かったから(44歳)、質も重要だが量がもっと重要だった。
今回も夕食はフルコース的だった。スープが出て(キリマンジャロでもそうだったと思う)、メインが出て(鶏肉か牛肉もしくは豚か羊もありの肉料理に、野菜と米を盛り付けた皿が多かった)、デザート(甘い物か果物)と飲み物(コーヒーか紅茶)で終わった。
料理の量は多い。「でもね」だが、味が問題だ。薄いというか味に乏しいと感じる。それこそ日本から醤油を持参するのが正解だと思う。今回の飛行機は韓国経由だったので、機内でかっぱらっておいた唐辛子系のペーストを使おうと思ったのだが、いつも肝心の食事の時に持っていくのを忘れた。
結論として、「さすがドイツとイギリスの傘下にあっただけのことはある」だろう。ドイツとイギリス、両国の料理は日本人の口に合わない。不味いかワンパターンである。彼らが戦争に強かったのは、どんな土地の料理でも食べられたから、つまり食べ物の味に注文がなかったからだとの説がある。フランスやイタリアとの差だろう。
タンザニアはそんな食べ物の国である。もっともイスラムの国ではないからアルコールに制約がない。現地の蒸留酒、Konyagi(アルコール度数35%、原料はサトウキビ)を飲んだところ、ちゃんとしていた。イギリスのアルコールはウィスキーに代表されるように美味い。こちらの伝統もタンザニアは受け継いだのかも。

2026/03/11


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