川北英隆のブログ

秋の鴨川

熊さんに会うため、今日の朝、鴨川を歩いた。大学が休みに入る前後から猛烈な暑さになった。そのため、しばらくの間、大学に行くのは主に自転車頼りだった。ということで、秋の鴨川歩きは久しぶりであり、楽しい。それも、今日は昨夜来の雨の直後である。
川はまあまあ増水していた。その川面で鵜が盛んに動いている。前にも書いたように、鴨川には段差が設けてあるが、その落口周辺が鵜の好みのようで、何回も潜っている。
河原にはヒガンバナが咲いていた。暑さで彼岸をあまり意識しなかった。去年に比べると咲くのが遅いように思う。それで、最初は岸辺にある赤い色が何なのかよく分からなかった。今年の秋は少し違うようだ。
そういえば、今年、三条にある松茸の老舗に肝心の松茸があまり並んでいない。新聞では極端な不作だとか。最近の雨にもかかわらず地面から顔を出してくれなければ、いよいよ幻の食品となりそうだ。
熊谷君曰く、地球の変動がおかしくなり、新たな均衡に移行する恐れがあるとか。要するに、気候をはじめとして一方向への地球規模の変動が続き、かつてない状態になってしまう可能性があるかもしれないというわけだ。たとえば、日本が熱帯になったり、砂漠化したりということである。まだ日本は海に囲まれているので影響は少ないだろうが、大陸の国、中国はどうなるのだろうか。大量の気候難民が押し寄せる可能性、なきにしもあらずだ。
それはともかく、橋の下の優雅人のネコ達にも変化があった。二条の橋の下には黒い子猫が出現していて、茶トラの親猫に遊んでもらっていた。京都市の議会では「空き缶回収禁止条例」が提案されているらしい。ゴミとして回収地点に置かれている空き缶を勝手に大量に回収し、それを売ることを禁じるのだろう。その条例に反対する運動が市役所前で展開されていた。二条の橋の下のネコ達の運命やいかにである。
その橋の近くの歩道の上で、大きなカメを発見した。以前、子ガメを2匹助けたことを書いたが、そのカメが大きくなって、竜宮城へと迎えに来てくれたのかと思い、近寄ったが、カメはトコトコ逃げるだけ。ハムタローではあるまいしと思い、そのカメを捕まえて川岸近くに置いてやった。次は竜宮城でとつぶやきながら。

2010/09/28


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