川北英隆のブログ

蜘蛛屋敷の楽しみ

夏になってから動物の話題が少なくなった。そもそも、近くでネコを見かけなくなったからだ。そんな夏枯れに蜘蛛を登場させたい。
実は、わが家には蜘蛛が多い。ハエトリグモと、サッシや軒の隅の隅に巣を作るクモである。
まず、後者のクモから。名前は不明である。関東では見かけないように思う。作った迷路みたいな巣で小さな虫を捕まえてくれるのはいいのだが、掃除がやっかいだ。マンションの場合、手や箒の届かない箇所があるので、そこは小さな虫の死骸がぶら下がったままである。虫眼鏡で見ると、きっと映画プレディター(predator)の1シーンに出会えるだろう。以前に書いた大学の校舎の窓の汚れも、このクモのなせる技だ。
前者のハエトリグモは家の中にも入ってくる。小さな隙間を抜けてくるのだろう。昔、ハエを取るところを観察したりした、比較的親しいクモだ。だから、家の中に入ってきても殺すことはしない。捕まえて外に放り出すことにしている。といっても、それを手で捕まえるのは、相手がはしかいだけになかなか難易度が高い。
そんなとき、テレビで見たのが、ガラスのコップを使い、そちらの方にクモを追いやる方法である。試してみると、クモがコップの中に跳び込むので、やすやすと捕まえることができる。ということで、1週間に数匹程度だろうか、クモを助けている。
カメを助けると竜宮城へ招待され、クモを助けると地獄から脱出できる。まあ、何か良いことがあるに違いない。きっと。

2010/10/02


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