川北英隆のブログ

鯖寿司に出会う

この土日、東京から知人がやって来た。全部で6名、私を入れて7名で日本の消費を盛り上げようと、大いに飲み食いした。とはいえ、全員、いい年だからそんなに盛り上げることはできないか。
その土日の顛末の報告として、最初に鯖寿司の話である。京都名物の1つは鯖寿司である。初日の土曜日、昼飯を食べるため、老舗へ7名のうちの3名が行った(7名は三々五々京都に集ったので)。
鯖寿司の老舗といえは「いづう」であり、いづうから暖簾割けしてもらった「いづ重」が有名だ。今回は元祖のいづうを選んだ。
11時の開店とほぼ同時に入った。予約はできないとのこと。雨降りのせいもあったのだろう、一番乗りだった。メニューはホームページで見てほしい。鯖寿司だけだと寂しいので、ビールを頼もうとしたら、「ビールはありまへん」という。怪訝そうにしていると、「鯖寿司には冷酒が合うんでビールは置いてまへん」と、怒られた。白ワインも置いてあったが、昼間からと思いながらも冷酒を注文した。寿司は、鯖と小鯛の盛り合わせにした(2520円)。3切れずつ盛ってある。鯖は普通の昆布で、小鯛はおぼろ風の昆布で巻いてある。素材良し、酢飯も良し、美味かった。
店には次々に客がやってきた。持ち帰りの客もいる。若い女性2人が入ってきて、メニューを見て「高い」とつぶやいていたが、それだけの値打ちはあると思う。鯖は若狭方面の近海物だし、大きい鯖は魚屋にもあまり並ばない。
6切れは本気になればあっという間に終わってしまが、まあ適度である。満足だった。先日の☆☆☆の料亭で食べた昼の弁当と大きな差である。もっとも、魚臭くないので猫の口には合わないだろうが。ミシュランはこの店に猫を遣わしたのだろうか。

2011/04/24


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