川北英隆のブログ

中国からの研究生と月餅

お互い選挙を控え、当事者能力の乏しい日中両政府がぎくしゃくしているが、その中国から女性の研究生が来日した。留学生に対するビザの発給はなされている。予定どおりの来日だったから。
その研究生が来る少し前、修士過程で指導した中国の男子学生と研究室で喋っていた。日中の関係を心配していて、もしも中国政府が留学生に帰国命令を出したらどうすればいいのかとの質問を受けた。帰りたくないようだった。その留学生の自己評価によると、「生まれは中国、教育は日本、発想はアメリカ」とのこと。「もうじき、新しい研究生が来るよ」と言ったら、「まだ中国政府は留学生を送っているのですね」と多少安堵した様子だった。
研究生が来日したのは昨日。その研究生の日本での身元引受人は僕になっている。今日研究室を訪ねてきたのは、日本で住居を借りるために大学に保証人になってもらう必要があり、その手続上、指導教員のサインを貰わないといけないからだ。留学生の受入れはいろいろとややこしい。
帰りに彼女は、中国のお土産ということで月餅をくれた。そういえば先月末は新暦での中秋の名月だった。今朝、早起きすると月が西の空に残っていた。写真がそれである。
月餅とは、タイミングの良い土産だ。
20121003中秋後の月2.jpg

2012/10/03


トップへ戻る