川北英隆のブログ

ファンシーパンに登る

ベトナムではファンシーパン(標高3143m)に登った。「大きな西の岩」という名のベトナム最高峰である。最高峰といっても、雲南、さらにはヒマラヤからの続きの峰でしかない。
ラオカイからサパ(標高1600m)を経由して、さらに30分程先の登山口、チャントム峠(標高1950m)に車で入る。ここまでは南北に並行した谷沿いの町を結ぶ主要道路であり、舗装されている。峠で登山ガイドおよびポーターと落ち合う。入山料、ガイド等の雇用が必要とのこと。ピークへは峠からの往復となる。周遊路もあるらしいが、悪路とのこと。西洋人の登山者が何組かいた。
登山道は竹と笹の多い道である。霧がかかりやすいらしく、苔類や地衣類が多い。道には粘土質の岩が多く、湿ると滑りやすい。また、アップダウンが結構あるので、高度差の割に時間がかかる。日の長い時期、ヘッドランプも使う覚悟で頑張れば峠から日帰りも可能と思えるが、通常は2箇所あるキャンプ地のどちらかに1泊することになろう。どちらも水が利用できる。
第一キャンプ場(標高2250m)付近まで、カシ類をはじめとする常緑広葉樹と竹が入り交じっている。第一キャンプ場から初めてファンシーパンの頂上方面が望める。今回は頂上付近に雲が流れていたため、手前のファンシーピン(通称、象の頭)と呼ばれる大きな前衛峰と頂上部との大きなギャップを望めただけである(写真)。頂上もちらっと見えたように思うが・・。
第一キャンプ場から先、笹が多くなり、ファンシーピンへの登りとなる。展望は良く、サパ方面、雲南方面も見える。岩場には大きなシャクナゲがある。10月頃に咲くという。
ファンシーピンの手前に第二キャンプ場(標高2800m)がある。この付近から竹の純林に近くなる。
第二キャンプ場からも登りが続くものの、ファンシーピンはピークを踏まず、巻くようにしてファンシーパンとのギャップに下る。ギャップの鞍部から急登する。最後は竹林の中の登りとなり、狭いピークに着く。岩場となっている。残念ながら霧の中だったため、展望はなかった。
ファンシーピンと山頂付近.JPG

2013/01/03


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