川北英隆のブログ

誰の預金なのか

足かけ3年かかった父親の相続手続きが大詰めを迎えている。相続財産のうち金融資産を妹と分けることになり、その一部を現金化して振り込んだ。ATMでは無理なのでSM銀行の窓口に行くと・・・。
窓口の姉ちゃん(というかオバちゃん)が、「高額なので身分証明できるものを」と言う。数十万の単位ではないという意味では高額なのだろうが、「あっ」と驚く金額でもない。それに、証券投資で「高額」の資金を振り込むときも、金利の高い某銀行の口座に預金を振り替えたときも、そんな「身分の証明書になるものを」なんて言われたこともない。言われたのは、カードの暗証番号の入力程度である。ということで当然、健康保険証などの持参なんてしていなかった。
「ええっ」と言った後、「他の銀行の通帳ならあるけど」と嫌味で言うと、「ダメ」とのこと。「僕宛てに郵送された封筒に通帳類を入れてきたけど」と言ってみたが、それでも「ダメ」だった。オバちゃんは仕方ないという風に、「では、生年月日と住所を言ってもらっていいですか」とのこと。「犯罪者でもないし、罰ゲームでもないのに、それに自分の預金を振り込むだけなのに、何でそんな個人情報を公衆の面前で言わんならんのや」、「個人情報規定に違反するんと違う」と思ったが、家に戻るのもわずか5分程度といえアホらしい。ということで、生年月日はともかく、ジュゲムジュゲムの住所はメインを最初に言い、付加的な通り名を後で付け加えるというランダム方式を使った。横で聞いていた来客が悪用しないともかぎらないからだ。ついでに言うと、このリスクを銀行はかぶってくれるのだろうか。
振込が終わり、通帳などを返してもらうときに、「いくらから身分証明証が必要なのか」と質問したが、「当局の・・・」と要領を得なかった。当局は何をどう指導しているのか。次に畑中さんに会う機会があれば、忠告しておきたいものだ。
それはともかく、身分を明らかにするものが必要なら、「事前にそれをちゃんと伝えろや」と思う。日曜日、「ご連絡したいことがあるので」と押し付けがましく金融商品の案内を伝えるだけが能ではあるまいに。まあこっちも、上から下までユニクロづくしだったので、「怪しい」と思われた可能性は大いにあるが。

2013/01/08


トップへ戻る