川北英隆のブログ

日本食にワインは合うか

忘年会があり、ワイン等を持ち込んでいいと。むしろ、持ち込み可能な飲食店を探しての設定である。どうするのか迷った末に、さらに「故あって和食になった」と聞いた瞬間、日本酒持参にした。
日本酒にした最大の理由は、「和食にワインは合わへんやろ」と思ったことである。和食を楽しむのならワインは難しい。家での食事を含めて、何回か「和食にワイン」を試したが、「すごい」と思った試しがない。唯一の例外は(少し大袈裟なものの)、油揚料理である。重くて高いワインを油揚と一緒に飲んだことはないものの、普通のワインなら十分に合い、美味い。
それはともかく、今回も(何回か同じ会合を実施しているので)いろんなワインの持ち込みがあった。その日の食事と一緒に試したものの、白ワインはまあまあだったものの、赤は、ワインだけを飲むのなら(食べた後で何回か口を漱ぎながら飲んだ結果は)「素晴らしい」のだが、食事とは合わなかった。つまり、柔らかくて非常に良質なワインであったにもかかわらず、やはりワインの味の方が強い。
その点、自慢ではないが日本酒は抜群だった。ワインに比べて値段も安いだろうし。「ワインはすごい」という、普遍的な先入観は捨てるべきだろう。

2013/12/12


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