川北英隆のブログ

日本の若者よ大志を抱け

というのが、バミューダの知人から日本の若者へのメッセージである。というのも、バミューダのオバちゃんの(スーパーのレジ係などの)給与が日本円で1500万円を超えるそうだから。
大卒であれば、年齢の100倍程度、つまり30歳なら3000万円程度の給与になるとか。日本の転職サイトを見ると、1000万円が目標給与なんて、バミューダのオバちゃんの給与にはるかに及ばない。
もちろん物価が違う。バミューダの家賃も高いし、日用品は輸入製品だからやっぱり高い(比較的安いビールで日本程度である)。光熱費(発電は輸入燃料に頼っているし、水は雨水が基本であるため飲用はミネラルウォーターが安心)にいたってはべらぼうである。知人の家は庭付きの一軒家で平屋である。家族が8人で、余裕で住める広さがある。それで月当たり、家賃が100万円、食費が50万円、光熱費が15万円だとか。これでは1500万円もらっても生活できない。
しかし、地元の住民にとって、家賃はゼロに近い。そう考えると、1500万円あれば悠々である。
片や、大学まで卒業したのに数百万円の年収で就職し、その後、普通は百万円単位の年収で競争する(競争させられる)日本社会って何なのか。もう少し真剣に「労働」と、「労働の提供場所」について考えるべき時が来ているのだろう。

2014/11/23


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