川北英隆のブログ

京都の店・リゴレット

半年に1回くらいの定例飲み会があり、祇園の真ん中(一力の南東)にできたリゴレットというイタリアンに行った。その通りは町家が続いていて、リゴレットもその通りに馴染んでいるのだが・・。
実は完全に建て直したとのこと。店に入ると1階も2階も広々としている。町家ではそうはいかない。鉄筋を骨組みにして、外観は祇園の雰囲気を壊さないようにしている。
料理の内容はというと、イタリアとスペインが混じっているとのこと。シェフのお薦めを適当に注文したところ、安くて美味かった。店の名前に「スモーク・グリル」と添え書きしてあるように、いろんな料理に軽く燻製の香りがして、なかなかである。ワインもえらく手頃な値段で、味もしっかりしていて満足である。
難を言うと、座った席が良くなかったのか、隣が厨房で、料理のオーダーが入る度に掛け声が響く。わが家の近くにあるラーメン屋、魁力屋の雰囲気である。「まあ、しゃあないのか」と思うものの、本当のところ店の中は祇園とはまったく違っている。
帰りに、年長者が「軽く飲んで帰ろう」というので、近くの祇園のバーに寄った。元舞妓はんの経営している店である。年長者が入れていたウィスキーを水割りにして軽く1杯(僕は2杯だったか)を飲んで引き上げたのだが、その料金がリゴレットよりも高かった。席代か。得も言われぬ世界である。

2014/12/19


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