川北英隆のブログ

メコン川に架かる橋

メコン川の中流の多くはタイとラオスの国境となっている。その川幅はというと、十三付近の淀川よりは広いと思えるものの、イメージしていた程には広くなかった。乾季のせいもあるのだろう。
写真がノンカイの、同じ場所から見たメコンの昼と夜である。夜の方が橋に照明があり、はっきりと見える。橋はノンカイの上流にかかっているから、写真はメコンを斜めに写している。このため、広く見えることに注意が必要である。
メコンを眺めていると、乾季にもかかわらず、流れは速かった。雨季にはもつと速くなるらしい。ビエンチャン付近で標高170メートル、ノンカイで160メートル程度である(Google Earthによる)。その間の距離は直線で20キロメートル、川は蛇行しているから倍くらいの距離を流れるのだろうが、10メートルの高度差は大きいと思える。なお、ラオスとカンボジアの国境付近でメコンは滝を形成していて観光名所となっている。その滝付近で急速に標高を下げた後、カンボジアとベトナムで低地を形成している。
つまり、対岸との行き来はともかく、比較的大きな船が通るには難しいらしい。このため、陸路が重要となるが、ラオスのインフラはまだ貧弱である。海に通じる道としてはベトナムに抜けるのが一番である。このためもあり、ラオスはベトナムとの交流が盛んである。また、中国側は昆明から道が通じていて、高速道路がラオス国境付近まで来ている。
実は中国の大理の北部、ミャンマーとの国境のすぐ東側で、揚子江(金沙江)、メコン川(瀾滄江)、サルウィン川(怒江、ミャンマー東部を流れる大河)の3つが、3000メートル以上の細長く急峻な山脈に区切られながら、平行して流れている。
そんな光景を想像しながら、メコン川の岸辺で夕涼み3日間楽しんだ。
夜の友好橋.JPG

メコンの友好橋.JPG

2015/05/09


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