川北英隆のブログ

安保法案の不思議と不可解2

ほんま、安倍首相の率いる今の自民党の政権は多くの問題を含んでいる。自民党の勉強会での「報道統制を」と言わんばかりの発言が大問題になり、それに隠れているのが、次の首相自身の発言である。
読売新聞によると、集団的自衛権行使を巡る憲法解釈の変更について、「憲法との関係で、今回以上に解釈を拡大することができないのは明確だ」などとする認識を示したとある。「へえー」と思った。というのも、6/22のブログで書いたように「従来の憲法解釈に固執するのは政治家としての責任放棄」と発言している。この2つの発言に矛盾がないのか。
安倍氏からすると、憲法の解釈は政治家が怠慢でないかぎり変化していくもの。それなのに、今回以上に解釈を拡大することができないと決めつけるのは、安倍氏以外の政治家の怠慢を認めるものなのか。僕としては、かなり矛盾した発言をしているとしか思えない。それとも、集団的自衛権行使がいずれ憲法上問題となり、自衛権行使の権利が縮小する可能性を示唆したのだろうか。後者だとすれば、これもおかしな話である。今の解釈が勇み足だと案に認めたようなものだから。
それに加え、「今回以上に解釈を拡大することができないのは明確だ」とするが、どこが明確なのか。憲法学者や内閣法制局が「明確」と判断する理由を示しているのか。明確だという理由を明らかにすべきだろう。
これらの発言を突き合わせると、安保法案に関する発言は論理的というよりも、主観か勢いなのだろう。主観や勢いに身を任せる政治家といえばギリシャにもいると思える。そういえば、日本とギリシャは先進国の中で政府債務比率の高さにおいて双璧でもあった。

2015/06/28


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