川北英隆のブログ

四半世紀ぶりのニューヨーク

「ブログが休みだったから、どこかに旅行してた?」と質問されそうだ。実はニューヨークにいた。「山登り?」というところだが、ニューヨークに山らしいものはない。鉱山はあるのだが。
当然、仕事だろう。成田を出てから4日目に帰国、ニューヨークのホテルで2泊した。
前回、ニューヨークに出かけたのは、記録によると1988年だった。四半世紀以上前のことである。アメリカには時々行くのだが、ニューヨークは好みでなかったというところか。
それで今回、仕事の場所に近いほうがいいだろうというので、ニューヨーク・パレスに宿泊させてもらった。近くに、ついこの間までアメリカ政府御用達のホテル、ウォルドルフ・アストリアもある。パレスは韓国のロッテが買い、ウォルドルフ・アストリアは中国資本が買った。
今回は最初、ウォルドルフ・アストリアでの宿泊になりそうだったのでがっかり気味だった。というのも、30年くらい前に宿泊したことがあり、印象があまり良くなかっからた。確かに絨毯は靴に引っ掛かるくらいに深いのものの、設備が古い。それで、今回のニューヨーク・パレスには期待していた。
実際に入ると、いいホテルだと思った。しかし、問題があった。
1つは、やはり名門ホテルだからだと思うが、老朽化した部分がある。部屋は改装され、非常にいいのだが(そら、辺境の地のホテルと比較したらアカンと言われそうだが)、電気設備でケチがついた。チェックインした後、3時間程度外出して戻ってきたら、部屋の照明が点かなくなっていた。仕方ないので(スペインのカナリア諸島でもホテルの設備に問題があったので慣れているのだが)フロントに電話した。べらべらと英語で喋られ、修理工を行かせるとのことのようだった。電話してから30分は経っただろうか、「英語を聞き間違ったのかな」と思うくらいのんびりと、修理工がやってきた。
もう1つはインターネットである。高い宿泊費なのに(ガイドブックによると1泊500ドルはする)、ネットの使用に別途1日16ドルだったかを払わないといけない。それでも、ないと不便である。しかし、繋ごうとすると、ウィルス対策ソフトから「危険」との警報が出てくるし、いろいろ試していると1分おきくらいに「攻撃された」とのメッセージも届く。そこまでのリスクを取るつもりはなかったので、ホテルでのインターネットを諦めた。えらく不便だった。
地の果てのような場所でも(イエメンのソコトラ島でも)、都市部のホテルではインターネットを無料で使える時代である。最近の旅行先で使えなかった記憶は皆無である。それなのに、ニューヨークはどうなっているんやと思ってしまった。
日本もそうだが、さすが「昔にこだわる」先進国というところか。同じ先進国でも、イギリスでは何の問題もなかったのだが。

2015/11/06


トップへ戻る