川北英隆のブログ

今年の株価を群集心理から読む

株価予想に関して恒例なのが日経の正月だったかに掲載されている「経営者による予想」(正式名は不明)である。要するに年末にアンケートが来て、経営者が社内に問い合わせ、回答するものだ。
僕が部長の時だったか、やはりこのアンケートが来たように思う。隣の部だったかもしれない。「どうせ社長は変な答えを嫌うから、適当に回答しといたら」ということで、適当な数字が入ったと思う。僕自身が回答するのなら、自分自身の考えで、誰も書かないような数字にするに決まっているが。
それで本題、今年の株価予想である。信越化学は少し上に抜けていたが、それ以外は日経平均で22000円程度から18000円の範囲に収まっていたと記憶している。下値は判で押したように18000円だったような。つまり、回答時点に比べて、下値はほとんどない、上値は1割かそれよりも少し上という答えである。
だいたい、意見が一致して当たった試しがない。だから、今回の見通しは大きく外れると思って間違いない。元の会社の社長(筒井氏)が株価予想に回答していないのも幸いなことに、こう断言しておきたい。
では外れるとして、どう外れるのか。上に外れることはまずない。オマーンで感じたことだが、中東地域の経済は危うい。サウジとイランの確執はその一端だろう。中国はノーマルな3から4%の成長率に向かって動く(つまり成長率が落ちる)に決まっている。頼みのアメリカはFRBがブレーキをかけ始めた。ということで、株価が下振れする可能性が高い。
僕が予想するとすれば(少し後出しだが)、一般的な予想からわざと外して、15000円から20000円というところか。この数字、何の根拠もない。人と違うことを言ったにすぎないので、そのつもりで受け取ってほしい。

2016/01/06


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