川北英隆のブログ

ジュベルシャムスの稜線を歩く

登山道が北峰の南側にあるコルに到達してから、登頂が許されている南峰までは長い。ゆっくり歩き、登りに2時間かかった。小さな侵食が何箇所もギャップを作り、アップダウンがある。
稜線上の登山道は、ギャップの部分を除くと、大きな一枚状の岩の上に続いている。展望は素晴らしい。2000メートル切れ落ちている東側の崖下に、村々が見える。
稜線には木々も点在している。岩の隙間に生える大きなスギ科の植物の樹齢が気になる。かつてアメリカ東部のホワイトマウンテンで見たブリッスルコーン・パインに似ていなくもないので。
それはともかく、南峰への登りで時々振り返ると、北峰には軍事施設のドーム型アンテナ(レーダードーム)が間近にある。緑色に塗られ、まさに頂上に陣取っている。「そこに登らせてもらえれば、こんなに歩かなくて済むのに」と、愚痴りながら景色を楽しんでいた。
写真は南峰手前からの北峰と、稜線東側の断崖である。一番高く見えるのが北峰で、その上に小さくレーダードームがある。アップした小さな写真でも、かすかに円形の像が写っている。
ジュベルシャムス稜線.JPG

2016/02/20


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