川北英隆のブログ

スズメバチの哀れ

ほぼ1ヶ月ぶりに郡山の実家に行った。奈良も京都と同じできわめて暑い。関東との差はもう1つあり、土が花崗岩質で白いため、照り返しが厳しい。実家は木陰が多く、少しましだったが。
今年は蚊が少ないようだ。この数年、夏に行くとあっという間に何箇所も刺されたが(食われると表現した方が正しいかな)、今年は数箇所刺される程度ですむ。
その代わりが、前回見つけたスズメバチの巣である。巣は植木(アオキ)の枝に作られていて、胸の高さくらいの所にある。通路から1メートルも離れていない。大きさはというと、前回のソフトボールから、今回はハンドボールくらいに成長していた。
少し迷ったが、市役所に電話した。秋になるとどのくらい巣が大きくなるか心配だから。多分、バレーボールくらいになるのだろう。
市役所からすぐに2人がやってきた。顔にネットをかぶり、スズメバチ用の殺虫剤を巣に吹きつけ、しばらくしてアオキの枝を切って巣を落とした。
「あまりハチが飛び出さなかったね」と言ったら、「スプレーをかけた後、巣の入口をハサミ(ゴミを拾うトング)で塞いでいたから」とのこと。確かに、切り落とした巣の中に何匹もハチが死んでいた。巣の底が(ハチが死んだかどうかを確認するため?)切り落とされていたから、地面にも死んだハチがいた。比較的小さなスズメバチだった(その名もコガタスズメバチ?)。
最近、(宅地開発によって)郊外も含めて樹木が少なくなっているので、スズメバチは町中にも巣を作るようになったとか。それでも人の出入りのない場所を好むらしい。
少し哀れにも思ったが、アシナガバチならともかく、さすがにスズメバチに刺されると大変である。刺されたことはないが。「来年、巣を作るのなら2階の軒の下くらいにしてな」、「そしたら大丈夫やし」と言っておいた。
写真はそのスズメバチの巣である。あまり望遠の効かないカメラで撮ったから、鮮明でない。巣の真ん中付近と右下にハチが写っている。番をしているらしい。
スズメバチの巣.JPG

2017/07/31


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