川北英隆のブログ

ピトン・ド・ラ・フラネーズ-3

ピトン・ド・ラ・フラネーズを登っているとき、振り返るとピトン・デ・ネージュが見えた。写真がそれである。一番遠く、右側にある大きなピークがそれである。
ピトン・デ・ネージュの左横にある緩やかなピークは、最初に車で上がった展望台、マイド峠の続きである。ピトン・デ・ネージュとの間にある深い切れ込みがよくわかる。
雨で削られる前のピトン・デ・ネージュ(現在、3069メートル)は4000メートル峰だったとも推測されている。左からの緩い傾斜を伸ばし、円錐形の山をイメージすると、現在のピークよりも高くなりそうだ(4000メートル峰という思い込みからかもしれないが)。
登っている斜面の下にカルデラが広がっている。右端付近に赤っぽいレオ火口が小さく見えている。その上にカルデラの壁が被さるようにある。その壁の向こうにロッジとそれへの車道が通じている。
さらに少し奥にもう1つ壁がある。雲の手前である。これがより大きなカルデラの壁のように思える。このことはすでに書いた。
写真でもわかるように、フランス人の登山者が多い。車で簡単にアプローチできるから人気があるようだ。
書き忘れていたが、カルデラへの入口は1箇所だけ。岩の間に鉄の門が設置されている。噴火活動が激しいときにはその門が閉じられ、アプローチできない。この日、久しぶりに天国へのというか地獄へのというか、その門が開いたことになる。
ピトンデネージュを振り返る.JPG

2018/04/28


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