川北英隆のブログ

ふるさと納税の食い物業者

僕はふるさと納税に半ば賛成、半ば反対派である。前にも書いたように、変な制度だとは思うものの、今のところ、地方の活性化を応援するのに手っ取り早い制度はこれしかない。だから、「ええやん」と目覚めた去年から制度を喜んで使っている。
ふるさと納税制度を利用すると、その利用履歴がサイトの運営者にバレてしまった。やたらと広告とメールが賑やかになっている。
加えて、最近テレビを見ていると、ふるさと納税のCMが多い。今日なんかは新聞広告があった。メールにもやたらと高額の案内がくる。確定申告の時期が近づき、税務対策としてのニーズが多いのだろう。
興味本位でリンクされたサイトを開けると、ビールやら何やら、金額のはるお礼品が案内されている。ふるさと納税を悪用しているのは、結局はサイトの運営業者だろうか。
念のため、繰り返しになるものの書いておく。僕は地方の特産品しか利用しない。
お礼品に対する批判があり、単純に地方に寄付すればいいとの提案もある。でも、そうすると地方に資金を流す動機が希薄になる。地方を応援する理由も見えなくなる。高額の商品はともかくとして、多少のお礼商品があると、それが動機となる。
しかも「この品物に魅力を感じた」という証になりうる。アンケート的な価値を見いだせればいいのではないか。
総務省も、金額ではなく、地方の特産品かどうかのチェックをすべきである。金額だけのチェックなんて、「アンタがセコすぎる」。「大臣、事務次官が自ら全国商品であるビールをもらっているのでは」と思えて仕方ない。

2018/11/18


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