川北英隆のブログ

つまらん押しつけ機能は嫌やで

友人が自宅のエヤコンにクレームを付けた。新築して10年も経たない家のエアコンにエラーメッセージが出るようになったとか。どうも自動掃除機能に原因があるらしい。
修理に来てもらうのか、その修理代が高いから新しいのにするのか迷いながら、とりあえずネットで調べたところ、「コンセントを抜いたら直った」との経験談があったとか。そのとおりにしたら、エラーメッセージが消えたらしい。
で、エアコンの自動掃除機能って何かと調べているうちに、「フィルターの清掃しかせん」とわかった。そう息巻いていた。フィルターの清掃なんて簡単にできるとも。
エアコンの洗浄業者に言わせると、エアコンの自動掃除機能なんて詐欺みたいなもんらしい。「自動掃除機能付きのエアコンは構造が複雑になるんで洗浄料金も高いし、もちろん当初の価格も高いし、それやったら安いエアコンを買うて、買い替える頻度を上げた方がよっぽど清潔や」というのが友人の結論だった。
思い出したのが、1980年代の終わりだったか、クォーツ時計で日本が世界をリードしたとき、ボロい液晶製だが、時計付きのボールペンだったかシャープペンだったかが登場した。さすがに当時の浮かれた日本人でも、それには笑ってしまった。
どうせ考えるのなら、携帯電話にパソコン機能を付けることだった。つまりiPhoneの発想である。シャープがその近くまで行ったと思うが(僕も買ったZaurus)、日本の通信行政が災いしたのか、携帯電話と一緒にしようとの発想がなかったようだ。
日本企業の質の悪い発想は、シンプルな機能の商品に別の機能を無理矢理引っ付け、高く売ろうというものだろう。便利にしようという本気の発想からではない。
エアコンの自動掃除機能に戻ると、わが家にあるエアコンのうちの1台にも付いている。貧乏なわが家の、他のエアコンにはそんな機能が付いていない。何故1台だけそんな機能が付いているのかは忘れた。冷夏で安売りだったのかもしれない。
そのお掃除だが、エアコン本体の電源を落としてから延々やっている。壊れたのかと思うくらいである。友人ではないが、以前から馬鹿みたいな機能だと心底感心していた。

2019/07/01


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