川北英隆のブログ

グアテマラ旅行計画の顛末

今年の旅行計画、コロナ問題によって乱れ、「行ける場所」を選択するしかなくなっている。その結果、マヤ遺跡案が浮上し、グアテマラに入ることにしていた。この計画も、昨日書いたように中止になった。藤圭子ではないが、「どうすりゃいいのさ、この私」状態である。
中米や南米はアメリカ経由という手段もある。そのアメリカ、日本人に対する入国の規制はないものの、アメリカ経由便の場合、一度入国しなければならず、通常時でも面倒である。今回のコロナ問題でどういう対応をされるのか、不安も大きいし、入国時に感染拡大中の中に住むアメリカ人に接するのも気が引ける。
そんなことを見越したのかどうか、今回の計画はメキシコ経由だった。そんなプランを公表した旅行会社のツアーに参加する形態だった。
海外旅行をする場合、先進国かつ交通手段が整っている場合は完全な個人旅行が多くなっている。そうでない場合、旅行会社のツアーに参加するか、最近では手配旅行(現地での移動やガイドを旅行会社に手配しておいてもらう)形態も使っている。
今回のツアー、よく使っている専門旅行会社が募集したものだったので安心していた。それでもメキシコ、グアテマラと、マヤ遺跡見学のためにちょこっと入国するホンジュラスの感染状況だけは確認していた。その情報によると、まだ感染者数は少ない(検査体制が整っていないだけかもしれないが)。
昨日15時過ぎ、成田発の便だった。数日前にスーツケースを成田に送っていた。
昨日は少し安全を期して早朝の新幹線に乗り、箱崎発のリムジンバスで成田に向かった。飛行場でスーツケースを受け取り、ツアーの集合場所に行った。添乗員に挨拶した次の瞬間、「実は」とツアー中止を告げられたわけだ。旅行会社の責任でもないし、成田までの旅費等は無理なものの、ツアーの代金は返金してもらえるとのことだったので、了解し、そのまま往路を引き返した。
スーツケースだが、カードに付帯する無料配送サービスを使っている。京都まで送り返すため窓口に行き、「ツアーが中止になった」と告げると、係員も慣れた様子で手続きをしてくれた。
ツアー中止はぎりぎりというか絶妙というか、そんなタイミングだったようだ。飛行機はメキシコ便、そのメキシコは入出国に対して何の制限も行っていない。だから飛ぶだろう。飛んだ直後にグアテマラが入国制限を発表したら何が生じたのか。メキシコシティの乗り継ぎカウンターもしくはグアテマラのイミグレーションで旅行が中止になっただろう。片道は飛んだわけだから、旅行代金のうちの相当部分が返金されなかったに違いない。
旅行会社にとって、今回の中止で損失が生じるに違いない。メキシコ便は飛ぶわけだから、その予約キャンセル料が発生したに違いない。とはいえ、多分だが、旅行会社は保険(損害保険)を掛けていたのだろう。そうだとすれば今回の損失は最終的に保険会社の支払いになる。保険会社としても、今回のような事故が起きなければ保険ニーズがなくなり、困ってしまうことだし。
成田から引き返す時、箱崎近辺の桜の蕾が赤く膨らんでいた。その一方で雪も降り始めていた。今回の旅行の中止により、時間、新幹線代、リムジンバス代(ただしシニア割利用)の損失が生じたものの、最悪の損失にはならなかった。それを象徴するような天候だった。

2020/03/15


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