川北英隆のブログ

鏡山を越える

田中山から下り、希望が丘文化公園に出た。登山口には道標もある。辻ダムと呼ばれる貯水池の横である。水鳥を見ながら、飛び石風の橋を渡り、貯水池の東側の尾根に取り付く。公園はかすめただけである。
公園には外周する広い散策路が付けられている。その道を北東に進み、貯水池の東側の尾根を横切るように進むと小さな沢に出会う。貯水池の橋を渡ってから300メートルほどである。この沢の出会い部分には防火用水と、公園が設置したコースの印だろう、「H28」の標識がある。沢に沿って踏み跡がある。それが鏡山方面への取り付きである。
踏み跡は花崗岩質の砂の多い沢に沿って続いている。山慣れていると大きな問題はないが、広い沢なので雨の後などは靴が濡れるかもしれない。
やがて沢が終わり、小さな峠を越えて尾根に入る。道は明瞭になり、さらに北側からの道を合わせてハイキングコースとなる。岩が出てきて急登すると、城山(小堤城山城)である。三角点はない。植林と灌木の間からの展望がある。少し先からは三上山と妙光寺山方面が、また鏡山と、遠くに十二坊が見える。
城山からの下りには大きな岩(屏風岩)がある。ロープが設置されている。下り切ると小さなアップダウンが続き、古城山(岩倉城)を通過する。植林の多い小ピークである。そのすぐ下にあった説明書きによると、このピーク付近には池があり、枯れることがなかったとか。
その後も数十メートルの細かなアップダウンの続く尾根道である。分岐も多いが、道標が整備されている。それでも地図で確認しつつ歩く。
縦に割れた石が登場すると立石山と呼ばれるピークである。広葉樹と植林が混じった林の中にあり、展望はないが、先の古城山と比べると明瞭な山頂である。
立石山から下ると「ややうみ坂」との表示の峠に出る。昔、村の女性が柴を採りに坂を登ったと書いてあった(柴刈りは爺さんではないのか)。その峠から先も小さなアップダウンが続くが、登りのほうが多くなってくる。送電線を過ぎると鏡山の最後の登りが近い。
鏡山は広葉樹林の中のピークである。三角点がある。少し先から湖南市付近の展望がある。
鏡山までハイキングコースをたどってきたが、下りはそれから逸れ、地形図には道がない南尾根をたどる予定だった。山頂から少し東に進むと南尾根の分岐である。「鏡山新道」の古い道標と「S180」の表示がある。希望が丘文化公園のもののようなので、予定通り下った。
道は鏡山の南尾根を忠実に下っていく。少し東に折れ気味に送電塔の横を通り、再度南に下る。最後は笹原が刈払された広い谷に出る。奥鳴谷広場と呼ばれているらしい。「S130」の表示もあった。そこから先は地形図の破線路をたどる。
沢は広く、西へと上流へ遡る。場所によっては踏み跡が薄くなるので、地図を見ながらである。250メートルで左(南)の支流に折れる。道は明瞭になる。小さな峠を越え、緩やかに下ると公園の施設(野外活動センター)で出る。
公園の西ゲートから鏡山まで100分、鏡山から野外活動センターまで50分だった。
写真、上は小堤城山からの鏡山、下は鏡山の山頂である。
20210131小堤城山からの鏡山.jpg

20210131鏡山山頂.jpg

2021/01/31


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