川北英隆のブログ

平松のウツクシマツに寄る

甲西駅の近くまで戻って時計を見たところ、日没まで時間がありそうだった。そこで、登り残していた山というか丘、ウツクシマツの美松山に寄り道することにした。
何年か前(調べると2012年)、甲西の南にある阿星山に登った時、少し遠回りすると美松山があるとわかっていたものの、その余裕がなく、登り残していた。その宿題を果たそうと思った。
甲西駅東横の踏切を渡り、丘陵沿いの集落に入って西に歩く。地形図には針という地名が記されている。道沿いに集落が続き、造り酒屋もある。旧東海道である。かつての趣が少しだが残っている。
川(家棟川)を渡って200メートルほど歩くと、「うつくし松」の道標がある。それに従い、街道を左(南)に折れる。池に沿った登り道である。途中、開発住宅地に入る道を左に分け、新しくできた道を直進し、小さな峠を越える。ここが美松山の東尾根に相当する。
ウツクシマツの自生地はすぐである。天然記念物に指定されている。一般的な松と異なり、下の方から幹が何本も立ち上がる姿である。写真をアップしておくので、それを見るのが手っ取り早い。
自生地は公園になっている。昭和天皇の行幸の碑もあった。手入れされているが、マツクイムシの被害が続いているように見受けられた。自生地を周遊することもできるが、時間が乏しいので、下から見るだけで満足した。
自生地の南西側から笹薮の目立つ道に入り、北に歩く。左手に美松山が見える。山といっても、高度差40メートルくらいのコブである。山頂への正規の道は300メートルくらい先で、そこまで歩くのもどうかと思い、コブの南斜面を直登することにした。
シダ、(普通の)松、灌木などに覆われた急斜面だった。踏み跡らしきものも点在するが、すぐに消える。適当に登り、頂上に着いた。林の中の頂上で、小さな社と三角点がある。社は多度神社と呼ばれているらしい。
下りは南斜面の正規の道を使った。ハイキングコースとなっている。道なりに旧東海道に戻り、家棟川を渡った箇所を左(北北東)に折れると甲西駅はすぐである。
駅横の踏切を通過してから1時間かかった。
写真、上がウツクシマツ、下が美松山の山頂である。
20210202ウツクシマツ.jpg

20210202美松山山頂.jpg

2021/02/02


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