川北英隆のブログ

アメリカはコロナから脱出か

今日、オンラインでの会議があり、そこにアメリカはニューヨーク在住の日本人が1名、出席していた。経済関係の話しをしていると、どうしても話題がコロナに行き着く。そこでアメリカの状況や市民の表情を聞くことができた。
アメリカでは現在、1日当たり200万人にワクチンを接種している、ワクチンの接種率は2割に達したという。アメリカの人口は3.27億人だから、6000万人に接種を終えた計算になる。
事実として、アメリカの新規感染者数は減少を続けている。減少のスピードは落ちているものの、世界全体が増加に転じている(主因はブラジル、インド、ヨーロッパ)であることと比べ、画期的である。
アメリカが減少を続けている理由は3つあると語っていた。1つはワクチンの効果である。2つに感染すべき者が(かなりの割合で)感染したことである。3つはトランプの時代と異なり、コロナ感染予防の意識が高まっていることらしい。
アメリカの大リーグのオープン戦が坦々と行われているのも、「道理で」と理解できた。「コロンのワクチンを接種したので、皆でレストランにでも行こうか」というムードも高まっているようだ。コンサートなどの再開に向けたスケジューリングも始まっているとか。
アメリカ、ちゃらんぽらんな国のようでいて、ポイントは押さえてくる。日本は、細かなことに神経が行き届いているようで、ポイントを外してしまう。これが明るさを増しつつあるアメリカと、依然として暗い日本の差の背景にある。経済活動の上昇、株価の上昇にも、この差は当然反映するだろう。
ジョンズ・ホプキンス大学が調べたアメリカの新規感染者数の推移をアップしておく。単位は1000人である。
20210315アメリカ・コロナ新規感染者数推移.JPG

2021/03/15


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