川北英隆のブログ

京都から見た今年6月の雑感

今日、四条烏丸付近を歩いていると、長刀鉾が祇園祭の準備をしていた。今年の祇園祭、山鉾巡行は昨年に続いて中止ながら、鉾や山によっては伝統の技術を継承するため、組み立てだけはするらしい。「見物に来ないで」と言っているが、来て欲しい「来ないで」かも。
それはともかく、季節だけは進んでいく。コロナは進まず、いつまで「警戒しつつの行動」が要請されるのだろうか。警戒を政府の号令一下で怠ると、すぐさま感染者数が増加する。その新規感染者数、アメリカも減少が止まった。南米や東南アジアでの増加が顕著である。それに変異ウイルスが次々に登場している。
今年はともかく、来年はどうなるのか。同じ状態の繰り返しでは経済も精神も持たないような。
そんな中の京都なのだが、天候は冴えない。毎日ほど雨が降るのだが、セミの小水みたいなもので、少量の雨が一瞬降る程度である。調べていないが、梅雨としての今年の降水量は少ないのではないか。でも、そんな雨を警戒するから(天気予報がオーバーに最悪のケースを報じることもあり)、山に行く機会を逸しがちである。
市内、国内からの観光客は多いように思う。とはいえ外人がいないから街はまあまあ静かである。それと老人のワクチン接種がすすんでいるためか、ここ最近、新規感染者数が少ない。
思い出したが、外食が控えられているためか、比較的良質な食材が店屋で売られているとのこと。外食することと比べて安くつくので、たまに「美味い、美味い」と食べている。
旅行会社から、海外旅行が少しずつ再開されていると連絡があった。でもヨーロッパやアメリカ中心である。辺境はまだまだ先になるだろう。というのも、コロナ感染の実態さえ把握できていないに違いない。
コロナ、悪いことばかりではない。料理も旅行も小さな恩恵を受ける。とはいえ、大きな恩恵は受けない。6月も最後、明日から7月に入り、夏本番が近い。とはいえ社会全体にかかる雲がすっきりするのはいつになるのか。窓の外の厚くはない、しかし薄くもないどろんとした雲を見つつの雑感だった。

2021/06/30


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