川北英隆のブログ

桟敷ヶ岳へ

飯盛山からは南東に下る。その先、桟敷ヶ岳まで、踏み跡が少し不明瞭になった。代わりにテープの印が多い。
飯盛山から下った鞍部はガイド地図によると大谷峠というらしい。登り返すとなだらかな尾根なのだが、北側に入れないようにロープの柵が張られていた。城丹国境(山城国と丹波国の境)尾根と書かれた小さな表示もあった。ここだけそう呼ばれている理由は不明ながら、ガイド地図にそう書いてあるからか。壊れたマウンテンバイクも1台放置してあった。
そこから751mの標高点のある鞍部に下りる。その付近は草が多く、そこからの登りの踏み跡が不明瞭だった。代わりにガマズミが何箇所かで赤い実を付けていた。
もう1つ、今まで見たことのない木の実がなっていた。実は、9月に入って何回か見ている。調べたところヤマボウシの実のようで、食べられるとか。今年、たくさんの花を見たうえに、その実が食べられるとは「知らんかった、残念」である。性格的に慎重なので、迂闊には食べ物を口にしない。食べられるものなら何でも口にするのだが。これから以降、是非とも食べたいものだ。
その後、842mの標高点の北側にある鞍部に向かう。この付近は南側にある植林の倒木が多い。適当に北側に避けて歩く。多くの登山者がそうしているため、踏み跡が少し複雑だった。
この鞍部から登ると送電塔が2つある。西側に展望がある。2つ目の送電塔の手前付近で道が分かれる。北東に行けば祖父谷峠、南東に行けば桟敷ヶ岳である。明確な表示がないので地図を睨んで確認するしかない。
桟敷ヶ岳へはなかなか立派な林が続く。途中、林の向こうに山頂らしき姿を初めて見る。大きなアップダウンもなく、南に回り込むようにして895.7mの山頂に着く。開けてはいるが、展望のない山頂である。三角点が壊れていて、新しそうなのが埋められていた。
「そうだった」と思い出しつつ、バスの時間まで間がありそうだったのでゆっくり休んだ。実はこの山頂、わが家の北側から見える。この意味で親しみの持てるピークである。せめて900mの標高が欲しかったとは思うのだが。
上の写真はヤマボウシの実である。見つけたら食べて欲しい。下は桟敷ヶ岳の山頂である。
20210916ヤマボウシの実.jpg

20210916桟敷ヶ岳.jpg

2021/09/16


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