川北英隆のブログ

六甲山を経て宝塚へ

少し前、テレビを見ていて六甲山の山頂に登れるようになったと知った。「じゃあ一度行かないといけない」と思い、実行に移した。
六甲を歩いたことはあまりない。奈良に住んでいた頃は遠かった。京都に移り住んだ後は、一度全山縦走をと思い、封印してあった。とはいうものの、体力が徐々に衰え、膝を痛めてしまった今では、一気に全山縦走は無理だと思う。
加えて、六甲山には1975年に会社のクラブ活動の一環で登ったのだが、当時はアンテナ施設に阻まれ、三角点つまり本当の最高地点には到達できていない。「それなら、とりあえず六甲山に登っておくのもいいかな」と思った。
1975年にどう登ったのかは忘れている。下りたのは北側だったと思うが、これもはっきりしない。今回は、阪急の芦屋川駅で降り、六甲山に登り、宝塚に下りることにした。以前に須磨から鵯越まで歩いているので、1/3ずつ3回歩けば全山縦走になるかも。
芦屋川からは高級住宅街を抜け、城山・鷹尾山(272m)に入る。入口にたどり着けば、後は整備された道である。林の中の、予想外に気持ちのいいコースだった。鷹尾山からは尾根を歩き、徐々に高度を上げ、最後は急登である。岩梯子と呼ばれる岩場を上がり、荒地山(549m)の山頂に出る。 ここまでの間、所々に展望がある。
荒地山の山頂を西に下る。雨水がコースを削り、歩きにくい箇所が出てくる。また道がいくつも分かれる。沢に出るとゴルフ場である。それを抜けて雨ヶ峠の分岐に上がる。その分岐を西お多福山方面に取る。林が途切れ、その先に六甲山を望めるようになる。
お多福山(697m)は東側の展望がある。山頂から西に下り、土樋割(どびわり)峠に出る。細い車道が通っている。それを西に下るとすぐに沢(黒岩谷)である。今回は黒岩尾根(黒岩谷の西側の尾根)を六甲山山頂に向けて登った。
車道横の谷を渡ると踏み跡がある。少し西に進むと明瞭な踏み跡が尾根を目指すようになる。後は、尾根に入り、ひたすら登ればいい。一軒茶屋の横に出る。後は車道を使い、一等三角点の山頂(931.3m)に出るだけである。
目的の山頂へのコースを時計回りに歩き、山頂西の休息所兼トイレに下りた。水の補給が可能である。
山頂からは宝塚へと全山縦走コースを下る。もっとも途中で車道歩きを強いられたり、コースが雨水で大きく削られていたりで、予想していたような歩きやすい道ではなかった。途中、大平山(681.2mの三角点)、楪葉山(514m)、岩倉山(488.4m)を越え、塩屋(えんぺい)寺に出る。その後は車道ながら急な坂道が続く。傾斜が緩むと武庫川の先に宝塚駅がある。
歩いた日は比較的涼しい一日だった。それでも神戸の最高気温は31.7度だった。とくに六甲山からの長い尾根の下りはカンカン照りとなり、暑く感じた。芦屋川駅を出たのは7時5分、宝塚駅に着いたのは15時30分だった。
上の写真は東お多福山の下りから見た六甲山である。下は荒地山の登り、岩梯子である。ホールドが多く、足場もあり、厳しくはない。ただし夏場に登るものではなかった。冷汗ならぬ暑汗ものである。
20220820六甲山を.jpg

20220820岩梯子.jpg

2022/08/20


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