川北英隆のブログ

花折山を越えて稚子ヶ墓山へ

金剛童子山から下りた車道は、正しくは県道ではない。地形図によると、いもり池へとたどった道が県道のようだ。それはともあれ車道はゴルフ場の南側を通り、クラブハウスの手前で分岐する。右がクラブハウスなので左の道に入ったものの、鞍部を越えた先に柵がある。
再び「私有地につき」である。柵の横に踏み跡があるので、「オフロードバイクやないんで」とつぶやきながら越えた。
車道が続いている。右手に林があり、その先がゴルフ場らしい。車道が稜線上に上がると「太陽と緑の道」の表示が出てくる。そこから車道を離れ、稜線をめがけて南南西へとたどる。最初は怪しげだったが、稜線上に出ると明瞭になった。
すぐに林の中の花折山に着いた。展望がなく、三角点(573.8m、点名は花折山)がある。
山頂から北西へと折れるように稜線上の快適な道を歩く。やがて稜線の南側を巻くようになり、北の志久峠方面から越してきた道(近畿自然歩道)と合流する。
その近畿自然歩道を使って南へ、肘曲まで下る。石がゴロゴロしていて歩きにくい。肘曲に出て右(西)に折れ、沢を登る。この道も石がゴロゴロしている。沢の上部で南側の稜線へと上がるようになると、ようやく石から開放され、快適になる。
稜線上は常緑広葉樹と落葉広葉樹が混じり、山歩きらしくなる。小さなピークを越えると、次のピークに稚子ヶ墓山の遺跡と椿がある。1579年、羽柴秀吉に歯向かった妙要寺(今の丹生神社に残る)が焼き討ちに遭ったとき、落ち延びる子供も殺されたので、それを村人が埋め、椿を植えたとされる。遺跡からは淡路島方面が見える。
稚子ヶ墓山の山頂は次のピークである。林の中に三角点(596.3m、点名は稚児ヶ墓)がある。丹生山系の最高点でもある。なお、地形図の山名は稚子ヶ墓山、点名は稚児ヶ墓と表記が異なっている。
写真、上は花折山山頂、下は稚子ヶ墓山の遺跡である。
20230102花折山.jpg

20230102稚子ヶ墓山遺跡.jpg

2023/01/02


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