川北英隆のブログ

安房高塚山と大川一等三角点

東京に出掛けたついでに千葉南部の山を歩いた。関西の今年の冬は雪が多く、近場の低山も気軽に歩けない。運動のためには南の地域が狙い目となる。
今回歩いたのは房総半島の南端近くにある高塚山(216m)と、その横の一等三角点(206m)である。むしろ、千葉の低山を歩くのなら一等三角点がいいだろうと探していたところ、房総半島の南端に歩いていない一等三角点を見つけたと書くのが正しい。どう歩くのか調べると、高塚山からアプローチできると知った。
一等三角点の点名は大川である。一等三角点マニアがたくさんいるので(僕なんかの「ついでマニア」は足元にも及ばない)、その類いの情報から、高塚山と一等三角点の稜線は藪こぎがあるとわかっていた。21年7月、同じ房総半島の南端に近い大山への登りが酷く、ウルシに負けた記憶が鮮明なので、「これは冬の山やな」というので今まで残してあった。
どう行くのか。ネットで検索すると内房線を使い、千倉駅に出るのが良さそうだった。ちなみに千倉は太平洋に面した町である。「外房と違うのか」というところだが、JRの内房と外房は、外房に位置する安房鴨川駅が境である。僕も「山のついでの鉄ちゃん」だから、少し気になって調べた結果である。
千倉駅からはバス(日東バス)がある。それに乗って大川バス停で降りる。以前のバス停名は「七浦小学校前」だったらしい。ネット登山地図のヤマレコにはこの古いバス停名が記されているので注意が必要である。
バス停から、高塚不動尊を経て、整備された登山道を高塚山に登る。山頂の手前に大川一等三角点への分岐がある。最初は龍護山への道と一緒なので踏み跡は明瞭なのだが、龍護山への道を分けた後、一等三角点へと南西に続く踏み跡は不明瞭になる。
大川一等三角点を訪ねた後、下りをどうするのか迷ったが、往路をバス停へと戻った。往復で2時間10分かかった。
バスで千倉駅に戻り、外房線に向かう電車に乗った。内房線を戻るよりも早く東京に帰れたから。おかげで内房、外房を完全に乗ることができ、「ついでの鉄ちゃん」としても満足だった。
写真、上は登山口の高塚不動尊である。後ろの崖のある山が龍護山らしい。下は高塚山山頂にある高塚不動尊の奥の院(今は神社のみか)の鳥居である。周りはスダジイと思われる常緑広葉樹の林である。
20230205高塚不動尊.jpg

20230205奥の院の鳥居.jpg

2023/02/05


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