川北英隆のブログ

湯谷山へ

撰原中心部の四差路に戻り、最初の山である湯谷山を目指した。登り口は撰原の神社の横にある。四差路を南に向かう(お地蔵さんから戻った場合は直進)。
坂を少し登り、お寺(長福寺)を右に見つつ少し下ると、石灯籠がある。その脇にコンクリート舗装された細い歩道が山裾を登っていく。それが神社(大神宮社)への参道である。道が尾根上になると、その先に神社がある。
掃除の人がいた。お寺にも人がいた。お地蔵さんにも榊が生けられていた。当日、村に何かあったのかもしれない。
神社から先は尾根上の踏み跡をたどるのだが、直接尾根に上がれないため、神社の左手に付けられた道(水道用らしいパイプがあった)を少したどり、適当に尾根に上がった。
踏み跡は雑木林の中に続いている。倒木があり、それを避けるために薄くなった箇所もある。適当に尾根に戻りながら登っていく。このルートを下りに使うと難しいかもしれない。
330mの等高線ピークを越す。広いピークで、小さな石が転がっている。黒く金属質の光沢のある石もあった。さわると粉が付く。「マンガンを含んでいるのかな」と思った。
帰ってから調べたところ(国土地理院の点の記)、撰原の上部にはマンガンの鉱山があったらしい。また大神宮社の鳥居を造営する時にマンガン鉱山の協力を得たようなことが神社の石碑に書いてあった(昭和16年=1941年の石碑の文字が薄くて読みにくい)。
330mの等高線ピーク付近から尾根は北東を向く。少し下り、鞍部から東に折れるように湯谷山を目指すのだが、この尾根への登り口が不明瞭だった。適当に尾根に上がるしかない。
尾根に出ると踏み跡が多少はっきりとする。雑木林の中を緩やかに登り、山頂に着く。NHKの放送施設(和束デジタルテレビ中継局)がある。
ここで問題が発生した。三角点(381.4m、点名は湯谷山)が見つからない。少し探したのだが、やはり見つからなかった。
消失したのかとも思ったが、帰ってから調べたところ、落ち葉に埋もれていたようだ。放送施設の工事によって三角点の地面から出っ張りが低くなったのかもしれない。現地では埋もれていることも想定し、落ち葉を少しかき分けたのだが、出てこなかった。良いことと悪いことはあざなえる縄のごとしか。
上の写真は330m等高線ピークでの踏み跡の状況である(大きめの石と一番左の石の間に踏み跡が続いている)。下は湯谷山の山頂である。なお点の記では湯谷山は「ゆたにやま」と読んでいる。日本山名総覧では「ゆやさん」とある。
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20230305湯谷山山頂.jpg

2023/03/05


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