三嶽から西へと下る。岩場は少しあるが、大したことはない。次第に西ヶ嶽の姿が大きくなる。振り返ると三嶽も大きい。小金ヶ嶽もそうだが、この付近の山は山頂付近が切れ上がっているため、背が低い割には大きく見える。
西ヶ嶽までは小ピークのアップダウンが多い。中間地点付近のピークで栗柄への下山道を北に分ける。その後は南西へと続く尾根を歩く。前衛峰とも言うべき690mの等高線ピークを越え、もう一度登ると西ヶ嶽(727m)の山頂だった。
西ヶ嶽は登り残していた多紀アルプス3山の1つであり、標高がなかなかいい(「何でや」だが、知る人ぞ知るである)。
山頂からは北側の展望があった。それまでの当日の2山から見た遠くの山の姿をもう一度確認しつつ、小休止とした。ついでに栗柄方面から篠山口へのバスの時間を確かめた。少し急げば間に合いそうだった。
山頂から西へと下る。登山者が少ないのだろう、尾根上の踏み跡には落ち葉が多くなる。とはいえ、迷うことはない。途中、藤岡への下山道を南に分ける。
その先、574mの独立標高点の手前で分岐になる。要注意の箇所である。南へ伸びる尾根に向かって「藤岡・栗柄口」の道標がある。その南尾根の道を200mほど下ると、「栗柄」の道標が出てくる。ここから西に向かって谷を下る。
かつて整備されたコースのようで、道標には「森と緑とのふれあい支援事業」と書かれ、ルートにはコンクリートの段が設置してある。しかし今は落ち葉に埋もれ、下るにしたがって傷んだ箇所が多くなる。草の茂った部分もあり、春から夏は大変だろうなと思える。
広葉樹林から植林に変わり、谷に水が流れるようになると下り終わる。獣避けをくぐり、荒れた茶畑の端を歩き、最後に人家の横に出る。その先に県道がある。栗柄口のバス停が少し北側にあった。14時14分のバスに間に合った。
写真は順に、下りに見た三嶽、西ヶ嶽への登り、西ヶ嶽の山頂である。
2024/11/23