八潮市の道路陥没事故は衝撃的だった。友人曰く「落日の日本を象徴する」と。落日の真偽はともかくも、日本のインフラが老齢化しているのは確かである。日本沈没ではなく、日本陥没か。
検索すると、下水道管の標準耐用年数は50年であり、22年度末においてこの50年を超過しているのが7%あるとか。しかも今回崩壊した下水道管の埋設は1983年、まだ41年経過しただけとのことらしい。つまり40年で老齢の域に入るようだ。
国土交通省によると、下水管が原因の道路陥没事故は22年度に2607件発生している。今後、下水道管の老齢化とともに陥没事故が増えていくのだろう。なお、22年度つまり2年前の統計しかないというにも情けなく、友人にますます「落日」扱いされるだろうが。
当然ながら、下水の普及は都市部から始まった。だから都会のほうが危ない。京都市は予算がないから(貧乏だから)、ますます危ない。
外人さんが穴に落ちて怪我をして、それが大騒ぎになって、「京都に行ったらあかん」と世界中に悪い噂がばらまかれ、さすがに京都市も大慌てで対策をすることになるのだろうか。京都市の下水の現状を知らないから、あくまでも妄想だが。
それはともかく、ボヤーと歩いていてはいけない。スマホを見ながらなんてとんでもない。下水道管が陥没し、上水道管が破裂し、交差点では老人の運転する自動車が暴走し、バス待ち・マクド待ちの列に刃物が飛び込んでくる。
そんな時代だから、用心深くなるに越したことはない。無駄な冒険をしたいのなら、スマホ歩きが最適な時代になったようだから。
2025/02/01