川北英隆のブログ

善防山を歩く

善防山へ東尾根から登るルートは、最初は林の中の広い道である。獣避けをくぐり、登りになると普通の山道になるのだが、次第に岩が多くなり、前方に鋭角的な善防山が見えてくる。実は鋭角的なのは前衛峰で、主峰は比較的丸い。
この岩場まで駅から歩き続けてきたこともあり、疲れて途中で休んでしまった。水分不足とエネルギー不足に襲われ、肩が痛くなったこともある。陰を探したのだが、灌木の下の小さなものしかなかった。
岩場には鎖場がある。大したものではなく、岩は礫の混じった流紋岩で角があるため、ビブラム底の靴であれば鎖がなくても問題ない。山頂が近くなると常緑広葉樹の目立つ林に入る。
前衛峰の「第二頂上」に着くと、後はなだらかな稜線を歩き、5分くらいで善防山の主峰山頂に着く。善防山の山頂部は、南北朝時代から室町時代にかけて播州の守護だった赤松氏の城だったそうだ。現在はというと、大きな石が点在する林の中、灌木が刈り払われ、加西市方面の展望が得られるだけ、三角点はない。
善防山から、最初は南西に下った。岩場はなく、すぐに西向きになり、北への分岐を分けた直後、南への分岐に出る。直進すればメインコースの吊橋を経て笠松山へ、左に折れれば馬の背(大柳ダム)方面への分岐である。表示板に馬の背と書かれていないのが不親切ながら、左に折れた。
馬の背には尖ったピークが3つある。とはいえ危ない岩場があるわけでもなく、その名を少し表す岩尾根があるだけだった。越してきた善防山と、これから向かう笠松山がよく見えて、なかなか面白いコースだった。もっとも、ルートのすぐ横にウルシの幼木が多かった。これだけは要注意である。
3つ目のピークからの下りも急坂ではなかった。200m台の山だから当然か。下り切ると、横に小さな川の流れる車道に出る。下流側は大柳ダム、上流側は目指す古法華寺と笠松山方面である。
写真、上は善防山の登りから見た山頂(右手奥のピーク)、下は善防山の山頂である。
20250515岩場の登りから善防山を.jpg

20250515善防山山頂.jpg

2025/05/15


トップへ戻る