川北英隆のブログ

梅雨も大きく狂うのか

トランプがいくら叫んだところで異常気象は止められない。地球のサイクルとして温暖化に入っている説もあり、すべてが二酸化炭素のせいだとは言えないまでも、人間の活動が気候の狂いを加速させているのは確かだろう。そんな中、梅雨の入りも狂ったとか。
気象庁によると、昨日、九州南部(奄美を除く)が梅雨入りしたようだと。沖縄や奄美の梅雨入りはまだだから、下剋上のような。
沖縄の梅雨入りは早く、気象庁のデータによると4月20日というのもある。5月初めが多いようだ。一番遅い記録は6月4日である。だから今年の沖縄が梅雨入りしていないから「変だ」とは言えない。
変なのは順番である。九州南部の梅雨入りは平均して沖縄よりも20日くらい遅く、平年は5月30日だそうな。一番早いのは5月1日とあり、沖縄のように4月の記録はない。今年の梅雨入り(気象庁の速報値)、5月16日も異常な早さではない。異常なのはやはり順番である。
天気図を見ると、今年の(日本に蒸し蒸しした夏をもたらす)太平洋高気圧の発達が例年になく早いように思う。過去をきちんと記憶しているはずもないが。この高気圧の発達の早さが沖縄の梅雨入りの障害になっているのか。ひょっとして沖縄を梅雨がパスするのかも。
ここまで書いて日経の朝刊を読むと、1963年は東海地方の梅雨入りが沖縄よりも早かったとある。その年、沖縄の梅雨入りは先に書いた6月4日、東海地方は5月4日とある。梅雨前線が北東に向かって傾いていたのかもしれない。ネット上にその年の天気図がないので確認できない。
これに関連してもう1つ気になっているのが台風である。というのも、今年はまだ台風が発生していない。5月や6月まで発生しなかった年は過去にあるので、今年が異常だとはまだ言えないのだが、珍しいのも確かである。
ついでに沖縄本島より南にある台湾にも梅雨らしきものがある。亜熱帯地域だから雨季と表現するのがいいのかもしれない。30年以上前、ゴールデンウィークに台湾の山登りに出かけたことがある。あまり天気が良くなかった。
台湾の場合、沖縄と同時期、もしくはもう少し早く雨の季節になるのだろう。沖縄の平均的な梅雨入りが5月10日、梅雨明けが6月21日とあるから、5月は台湾旅行に適さないと思える。7月になれば台風シーズンに入る。夏に台湾に行くとすれば6月の中旬から7月の初めにかけてか。暑いだろうから行こうとは思わないが。
それで、ネットを検索したところ、台湾の気候情報には誤りが多いようだ。少なくとも情報にばらつきがある。ネットには要注意の好例である。

2025/05/17


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