ラサは標高3700mの位置にあるとはいえ、気候は比較的温暖である。だから植物も特別の感はない。特徴を上げるとすれば柳が多いことだろう。2種類あるとのこと。その柳は初夏に柳絮(綿毛に包まれた種)を飛ばす。最初のチベット訪問時には最盛期だった。
柳の木は強いから、植樹が盛んに行われていた。かつてチベットにたくさん生えていたのだろうが、建築資材や薪として刈られたようだ。
チベットの奥地に入ると、種類は少ないながらも固有の植物が見られた。乾燥地帯だから株数は少ない。季節も少し早かったのだろう。雨の多い季節になると草が一斉に伸びるそうだ。3回目のチベットだった9月に入った時には、リンドウ、トリカブト、キク科、バラ科の植物などが咲いていた。
今回見た植物をアップしておく
ゴマノハクサ科オレオソレンだと思う。大きな葉に黄色い花を付けていた。
オヤマノエンドウの類だと思う。この種のマメ科の花の種類が多く、よくわからない。
サクラソウ科トチナイソウ属のアンドロサケの類らしい。方々にコケのように点在していた。
ユキノシタ属サキシフラガの類らしい。
イリスの類である。1株だけ咲いていた。
マメ科のスポンギオカルベラの類らしい。タルチョの糸などが周囲にあり、わかりにくい。
ジンチョウゲ科ステレア・カマエヤスメ、中国語で狼毒花という花らしい。
マメ科のアストラガルスという花らしい。この花が非常に多かった。ヤクやヒツジがあまり食べないのだろう。
2025/06/15