川北英隆のブログ

夏至に丹波の鋸山を歩く

久しぶりに山を歩いた。5月上旬以降、高度差のある山を歩いていない。5月末のカイラス巡礼は標高が高かったものの、高度差は1000mもない。肺や心臓は鍛えられても、足の筋肉には疑問が残る。そこで、まずは試しと丹波の鋸山に行った。夏至の一日だった。
どこにあるのか。丹波篠山の北側、何回か通った丹波市柏原の東側である。どう行くのか。普段は阪急宝塚駅でJR福知山線に乗り換えるのだが、今回は篠山口からバスを利用するため、早く京都を出た。そのため、阪急梅田駅まで行き、そこでJR福知山線に乗り換えた。篠山口で神姫バス草山温泉行を使い、栗柄(くりから)で下車する。
栗柄は中央分水嶺に位置する村である。そこから西側の尾根に取り付き、縦走の開始である。ほぼ忠実に尾根を歩く。植林が少なく、自然林に覆われた尾根だった。
ただし踏み跡は所々不明瞭である。尾根の中間地点付近に高坂越という峠があり、それより西の踏み跡はしっかりしていた。今回の主目的だった鋸山は高坂越の西側にある。やはり人気に比例して踏み跡が付けられるようだ。
歩き始めて40分ほどで分岐に出る。そこから御在所山(443.1m)に寄った。御在所山は展望がないものの、少し手前の岩場からは次に目指す堂の峰(572m)が円錐形に見えた。
分岐に戻り、鞍部に下った後は堂の峰への直登である。踏み跡が薄いので、歩きやすい箇所を選び、高みを目指す。傾斜が緩くなると堂の峰の山頂部である。自然林の中の山頂のため、展望はない。
堂の峰の後は小さなアップダウンが続く。鋸山の名の通り、細かな鋭鋒が続く。途中、高坂越を分ける。峠から南に下ると高坂の村落に下れる。鋸山には尾根の西側から登れるため、下りにこの高坂越を使う登山者がいるようだ。
高坂越から稜線が狭くなり、岩も出てくる。山頂の手間の小ピーク(580m)と山頂との間には大きなギャップがある。山頂がよく見えるのだが、小ピークからの下りはちょっとした岩場になっている上に、逆断層気味で(引っ掛かりが少なく)注意が必要だった。鞍部から登り返し、山頂部の稜線に出る。山頂の三角点(605.6m)はその稜線部の西端だった。
山頂からは北側の春日町の平地と、稜線の東(三岳)、西(三尾山)などの展望があった。それらを眺めながら昼食にした。
山頂からは長い下りである。ただしアップダウンは続く。下り切ると鏡峠である。時間があれば峠の西側にある三尾山の再訪もと考えていたが、やはり丹波は遠い。
峠から北へと下り、丹波市春日町中山に出た。三尾山登山口のバス停があり、少し待てば午後に2本あるバスに乗れる。付近を少し散策し、バスでJR福知山線黒井駅に出た。
栗柄の登山口から登り始めたのが9時5分、中山に出たのが14時だった。14時45分のバスに乗った。
写真は下山した中山付近からの鋸山である。中央の尖ったピークの左横が鋸山の山頂である。
20250622鋸山.jpg

2025/06/23


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