川北英隆のブログ

堂の峰を越えて鋸山へ

御在所山からは分岐に戻り、縦走路を堂の峰へと向かう。軽く下ると鞍部に着く。福徳貴寺への案内板がある。峠を南に下る道を指しているのだが、踏み跡は落ち葉に埋もれているのか、ないに等しかった。
鞍部からは堂の峰への高度差150m以上の登りである。最初は緩やかなのだが、途中から急になる。踏み跡がほとんどなく、登山者は適当に登っているようで、そのため一番急な箇所は灌木の幹を頼りにした。
傾斜が緩むと山頂部である。先のリベンジ夫婦に追いついた。山頂部の東端に「堂の峰 572m」の表示がある。3月、夫婦はここで引き返したそうだ。ヤマップに登録するには山頂部の西端にある572mの独立標高点に到達することが必要だとか。えらく厳密である。
その572mの独立標高点の先の下りは迷いやすい。尾根は西北西を向いているのだが、どうしても南に下ってしまう。途中で間違いに気づき、北に振って稜線に戻った。その先は数10mのアップダウンの繰り返しになる。小さなマムシがいた。
3つくらいピークを越すと高坂越に着く。リベンジ夫婦はこの鞍部から南の高坂集落に下り、栗柄口に戻る予定だったようだが、僕が鋸山に行くと言うと、「鋸山が残っていた」と先に進むかどうか迷ったようだ。当日、雲が多く、風があって暑くなかったことから、結局は前のブログに記したとおり、鋸山を目指し、無事到着したようだ。
高坂越からは単独行になった。踏み跡が明瞭になる。尾根が細くなり、小さなアップダウンが続く。岩も出てくる。563mの独立標高点から先は10mか20mくらいの細かなアップダウンになり、平らな感じが出てくる。その西端のピークは580mあり、岩混じりだった。その上に立つと、西側に鋸山の頂上部と、その手前の比較的深いギャップがよく見えた。
580mからの下りは岩混じりで、かつその岩が下に傾いているため、慎重に下った。550mの鞍部まで下り、50mほど登り返す。山頂部の手前で、岩場から生まれたての小さなヘビが落ちてきた。先に下ったピークを振り返りつつ山頂部を歩く。
2つ目のピークが鋸山の山頂だった。三角点(605.7m、点名は奥谷)が少し低い位置にあった。山頂からは東に三岳方面、西に三尾山と向山、北西に黒井と五大山方面、そして北の足下に春日町の平野部が見えた。山頂部にはネジキの白い花がたくさん咲き、キタテハやカラスアゲハが飛んでいた。それらを眺めながら昼飯にした。
写真、上は御在所山からの堂の峰、中は鋸山から振り返った三岳方面と岩混じりのピーク、下は鋸山の山頂である。
20250623堂の峰.jpg

20250623尾根と三岳方面を振り返る.jpg

20250623鋸山山頂.jpg

2025/06/23


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