川北英隆のブログ

スロベニアでの奇跡の予感

スロベニアへはどう行くのか。今回は羽田発、イスタンブール経由でスロベニアの首都、リュブリャナに着いた。利用したツアーには11名の参加がいた。
羽田で添乗員とツアー参加者が集合する。と、知らない男性が僕に声をかけてきた。「どこかのツアーで一緒だったのかな」と思い、一言二言喋ったが、そうでもない。「ええっ」と思いつつ、彼のスーツケースが横にあり、タグが付いているので、かがんで名を見ると、何と中高の同級生、KY君だった。
KY君とは6年間一緒だったが、ほとんど話したことがない。友達関係というかサークルというか、それが違っていた。小さな学校だったので、6年間も一緒にいれば名前はもちろん顔も知ってはいるのだが、卒業後60年近く経っているから、それにKY君は同窓会にほとんど出席しないので、今となっては顔と名前が一致しない。
KY君はツアー会社から渡された参加者の氏名一覧を見て、「ひょっとして」と思い、僕を探したとか。しかし即座にはわからなかったとも。
スロベニアに着き、最初に訪れたのはブレッドだった。ブレッド湖はスロベニア随一の観光地である。それを散策し、湖畔のホテルでの昼食となった。
KY君の向かいに座り、中高のことを話していると、同席していたツアー参加者から「よく分かったね」というような質問が出る。「3クラス、1学年150人の学校、男女共学」などと答え、さらに「奈良の学校」と話した瞬間、KY君の横に座っていた女性から「ひょっとして奈良女付属では」と。
「そうやけど、何でわかったの」と質問すると、「私も奈良女付属やから」と。「ひぇー、そんなことって」である。我々より7歳下ではあるが。その女性はKYさんなのだが、KY君と紛らわしいのでKDさんとしておく。
11名のツアー参加者のうち、3人が期せずして同窓とは。それも少人数の学校なのに。「これは何かの奇跡、旅行でも奇跡が起きる」予感がした。もっとも友人にメールで3人の奇跡を話したところ、「そら奇跡やなくて、火曜サスペンス劇場的かもしれへん」とか。
とはいえ、当日のブレッド湖は晴れていた。泊まった少し高台にあるホテルからは、トリグラフの姿を望めた。ブレッド名物、聖マリア教会とブレッド城も良く見えた。一方、現地ガイドが言うには、「今年のヨーロッパの天気は異常、(スペインやポルトガルで)気温が40度を超えたと思ったら、今度は寒気が入ってきて雷の可能性がある」と。トリグラフへの登山、奇跡かサスペンスか。
写真、上はブレッド湖の聖マリア教会とブレッド城、下はホテルから見たトリグラフ(左奥の三角形のピーク)である。
20250719ブレッド湖.jpg

20250719ブレッドからのトリグラフ.jpg

2025/07/19


トップへ戻る