ドリッチ小屋で朝食の後、次の宿泊地であるセブンレイク小屋を目指した。下るだけかと思ったのだが、その予想は外れだった。
霧の中の出発だった。分岐まで戻り、そこから南西へのルートをとった。登りとなり、尾根を1つ越す。河原状の地点に下り、再び登り直す。岩場を越すと2358mの峠である。この登りには白と黄色の小さなポピーが群生していた。
峠の西側はカルスト地形の典型だった。大きな石の穴がいくつもあり、それら全体が大きな窪みを形成している。日陰になる部分が多いのか、雪も残っていた。その大きな窪みの横にルートが付けられ、鉄杭が打たれていないから、通過に少し苦労する岩場もあった。
カルスト地形の西側の峠(2274m)を越えると大きな下りになる。セブンレイク小屋付近と思える森林地帯も下に見えてくる。ガレていて歩きにくい箇所もある。途中でシャモアの群れを見た。下り切ると小さな氷河湖(Rjavo湖)だった。標高2000m地点である。
そこから当日の昼食地点、フレバリッチェ小屋へ上がった。小屋は標高2071m地点に建ち、周囲はお花畑である。少し下の方に冬季の避難小屋とトイレがある。先程の湖とは別の氷河湖(Vrsacem湖)が東側に見える。水場は北へ10分ばかり下りた地点(多分、Vrsacem湖近く)にあると書かれていた。
昼食の後、登ってきた方向へと下る。お花畑が続く。エーデルワイスがたくさん咲いていた。もう1つ別の氷河湖の横を通り、谷間の道になる。東側に岩峰が連なり、そこから岩屑が崩れ落ちていた。その近くのお花畑でアイベックスやシャモアが草を食べている。
谷間を下っていくと少し大きな氷河湖(Veliko湖)に出た。その湖の東側にルートがあり、そこにはアルプスナデシコの群生が方々で見られた。
Veliko湖から下ると森林地帯に入る。やがて下に湖が見えてくる。セブンレイク小屋の建つ湖である。1685m地点だと地図にある。
小屋のすぐ横に飲料用の水道があった。小屋のトイレは建物の中で水洗である。シャワーが使えるとの情報だったが、それは主に従業員用で、宿泊客には基本的に提供していないらしい。
写真、上はカルスト地形によってできた大きな窪みで、石灰岩が複雑にからみあっている。といっても下手な写真ではスケール感が出ない。下はVeliko湖を見下ろしたもので、湖の下の森の中にセブンレイク小屋が建っている。
2025/07/24