川北英隆のブログ

不備多々なSネット証券

SBI証券の怪事件、一件落着かと思っていたのに、まだ続きがあった。念のためにとネットで銀行預金口座に入り、S証券からの入金を確認したところ、「何ということでしょう」、入っていない。S証券のことだから午後の入金かもと思ったが、同じである。
昨日は東京に出たついでというので、知人と軽く飲み会をした。意図して軽くしたわけでもないが、お互い年齢とともに自然と軽くなる。軽かったため(そもそも軽いことを想定し)、朝一番近くの新幹線を予約した。その東京駅に向かいながら気づいたのは、京都駅に着くのが8時半頃と早すぎる。何のことか。
実のところ、銀行に入金がないのは変なので(さすがに出金を忘れたり、くすねたりするほど劣悪な証券会社ではないだろうから)、S証券のサイトに入り、入出金の設定を確認した。すると、入金はリアルタイムになっているのに、出金については通常出金(翌営業日らしい)とリアルタイム出金の選択制になっている。出金指示をしたとき、この選択制に気づかず、デフォルトの通常出金のままにしたのだろう。しかも15時以降の通常出金の場合、銀行口座入金日が翌日ではなく翌々日になっていたと考えられる。
「変なの」である。証券会社として出金日をできるだけ遅くしたいとの魂胆でしかない。
顧客として投資したいと思った場合はリアルタイムで入金できる。だから出金を遅らせる理由(資金を証券会社に留めておく理由)は何もなく、リアルタイムと思うに決まっている。
僕は信用取引をしたことがないので、信用取引の場合、リアルタイム出金で困ることがあるのかなと少し考えた。しかし担保の問題などで出金が望ましくない場合があれば、それには証券会社側としてシステムで注意喚起すればいいだけである。
以上を書きながら気づいたのだが、アメリカ株投資などで夜にドルの手当が必要になったとき、日本の銀行から円資金の入金ができないのかもしれない(他のネット証券は夜でも円資金の手当ができたはず)。だから証券会社に資金を置いておく必要があるかもしれない。もっとも、ドル手当を考えている投資家なら、そもそも出金しようとは思わないだろうが。
それはともかく、選択制に気づかず、しかも翌々日入金になっていれば、本日入金しているはず。それを確かめるには9時以降にATMを使うという手がある。そこで、これも顧客本位でないMS銀行(英語表記はSM銀行か、うーんSM?)でお金を引き出し、それを出金先として設定している銀行に入金すれば一石二鳥(入金を確認しつつ、わずかながらも普通預金金利差を稼げる)と考えた。
しかし京都駅に8時半なら、中心部にある銀行街には9時前に着いてしまい、入金を確認できない。少し油を売る必要がある。そこで京都駅から銀行街まで歩いた。結果、9時少し過ぎにMS銀行で現金を引き出し、近くの7-11のATMで入金をした。S証券からの入金も確認できた。
しかも30分くらい歩いて運動の足しになったので、一石二鳥が一石三鳥に格上げされたわけだ。そしてようやく一件落着である。

2025/07/30


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