池田一茂さんの逝去
日本生命の元取締役だった池田一茂さんが亡くなられたそうだ。87歳とある。
入社した当時、池田さんは課長だった。有価証券課だったのか有価証券投資課だったのか、課の名称は忘れてしまった。株式と債券投資が課の担当だった。僕は財務課に配属されていた。財務課は仕事の上で有価証券と関係が深かったのだが（とくに資金繰り上で）、大抵の要件は課員かせいぜい係長クラスで済んだ。でも顔は覚えてもらっていたし、時々声もかけてもらった。
僕自身、株式関係の仕事をしたいなと思い日本生命に入ったから、ある意味で池田課長は憧れの存在だった。財務課と同じフロアには、財務審査、財務融資、住宅融資、関連事業などの部門があったのだが、当時の課長や部長の名を顔とセットで覚えているのは池田課長以外、ごく少数である。
僕は3年間で大阪を離れ、東京勤務になった。その後（ひょっとして東京勤務になる前かもしれないが）、池田さんがどこに異動されたのかは記憶の外にある。取締役になられたことだけはかすかに記憶している。ということは、やはり池田さんに関する記憶が有価証券と結びついていることになる。
次々と僕の上の世代が亡くなられる。同じセリフを何回か書いたように思うが、やはり寂しいことだ。池田さんのご冥福をお祈りする。
2025/08/01
