訃報が続いている。東北で女医(差別用語かな、男医とは言わないし)をしている高校の同級生が亡くなったと。
高校時代、喋った記憶が確実にない。中学校から一緒だったのかどうかもわからない(調べていない)、そんな新田八重(結婚して中川八重)さんの訃報が届いた。「言われれば医者になったと聞いたような」程度である。
その新田さん、単純な訃報の後の続報によると、同じ医者である旦那と蔵王に登っていて、急に倒れたらしい。ドクターヘリを呼んだのだが、そのままだったとか。脳梗塞だろう。ご冥福を。
思うに、僕にとって理想的な「この世とのお別れ」の仕方かもしれない。日本百名山で有名な深田久弥は山梨の茅ヶ岳で、やはり脳梗塞だと思うが(調べると脳卒中と出てくる)、同じように亡くなった。山で、それも大した迷惑もかけずに死ねるなんて、山の神様のお助けなのかと思ってしまう。
ただし75歳で亡くなるのは、この時代では不本意だろう。僕自身、もう5年か可能なら10年、いろんなことをしたいと思う。ちなみに深田久弥は1903年生まれ、没年1971年だから68歳で亡くなった。今の年齢で言えば80歳近いのかもしれない。
百名山の著者が亡くなったのが50年以上も前だったとは。それも僕の学生時代である。確かにそうだったと思う一方で、こちらもジジイになったものだと再認識してしまう。
いやー、今月は山に登った話題を書けないでいる。こんなに暑くては、それこそ山登りの途中で死んでしまいそうだ。変に無謀なことをしないようにと、山の神様が山と関係のある訃報をくれているのかもと思ってしまう。
以上、茶化したイメージを与えかねない。再度ご冥福をお祈りしておく。
追記:ブログを読んだ友人からのメールで調べたところ、新田さんとは中学校から6年間一緒だった。男性はともかく女性の場合、6年間、一度も話したことのないのが多いかもしれない。
追記2:続報(8/7、旦那(中川国利)さんの追想が朝日新聞に掲載)があり、亡くなったのは6月中旬だとか。コマクサが咲くので、それを見に単独で登ったらしい。死因はくも膜下出血のようだ。弔いのため、40年ぶりくらいに登ってみようかなとも思っている。
2025/08/05