「国民のための国民の政治」が政治家の姿である。代議士という用語が表すように、国会議員は国民の代理であり、選挙がその代理人を選ぶ。選ばれた代議士は、さらに自らの代表を決める。その代表が総理大臣だから、やはり「国民のための国民の政治」が本筋である。
今の政治は、少数政党となったとはいえ、自民党が(自由民主党なんて正式名称で書く気がしないが)総理大臣を出している。その自民党の代表を総理大臣としての石破氏が務めている。その石破氏に対して自民党内の不満が溜まっているらしい。
何故かというと、「選挙に負けたから」としか報じられない。選挙に負けたのが悪いというのを理解できるとしても、では何故負けたのかを問いたださないと何も始まらない。負けたから退任する、退任させるのでは、単なる身内の論理であり、代議士間の感情の問題でしかない。
基本は、負けた理由をこれまでの自民党の政策に求めないといけない。そのうえで、国民のための政策として何が必要なのかを議論しなければいけない。単に「憲法を変えるべき」では抽象的過ぎる。もう少し具体論に落とし、議論し直した政策を掲げ、その是非を国民に問うのが代議士の本来の役割ではないのか。
今の自民党の議論をメディアを通じて聞くかぎりでは、要するに代議士の出世のための内紛でしかない。これでは国民として大いなる失望であり、代議士の本来の役割とは180度乖離している。「自民党離れ」が進まざるをえない。
2025/08/21