大文字山でトレーニングをした。前回の山から10日ばから経つから、気合を入れて大文字山に向かった。この暑さでは、遠出をしようとの気合はまだ入らない。
家の近くではツヅレサセコオロギが鳴いている。山に入ると相変わらずミンミンゼミとツクツクホウシが鳴いていたものの、以前よりも少なくなっている。
ハンミョウ(斑猫)を複数匹見かけた。写真を撮ったのでアップしておく。以前から大文字山には多いものの、「写真を」と思ったのは今回が初めてである。山でのカメラをスマホに変えて以降、大文字を歩かなくなったからだろう。
ちゃんとした姿を確認するのは初めて、どちらが頭で尻なのかという姿だった。「斑ネコ 一歩前跳び ミチシルベ」という習性が面白い。どこに連れて行ってくれるのやら。
今回の早朝は湿度が高かった。昇ったばかりの太陽が雲を透かして覗いていた。その昔(1972年)、羅臼岳に登り、その夜は羅臼平にテントを張り、翌朝に硫黄岳を目指して歩き始めたところ、国後島の向こうに太陽が見えた時のことを思い出させてくれた。大学1年生のときだったと思うが、メルビルの短編に同じような雲に半分透けた太陽が描かれ、「意地悪そう」との表現だったかが用いられていた。
書き忘れているのがアカショウビンの鳴き声である。前回(多分)、登山口で一声鳴いたような気がする。今回、登りながらアカショウビンと思ったのだが、声はなかった。
トレーニングの1回目は大文字山の裏コースから沢に下り、2回目の登りは中尾城址経由にした。2回目の最後の下りは日向大明神の境内を通った。
気温、湿度とも平均すると8/14の2回登山の日と変わらなかったのだが、調子は少し上向いているようだ。1回目の山頂で(正確には山頂手前の林の中で)、緩く流れる涼風を感じながら蝉時雨を浴び、10分近く休息したのが効いたのかもしれない。とはいえ、10時台の直射日光を浴びるちょっとした岩場の下りでは、「こりゃアカン」と思うくらいに暑かった。
上の写真はハンミョウである。日向大明神への舗装道路の上で、ハンミョウが飛ぼうと身構えている。下は蝉時雨を浴びた山頂手前の林である。「蝉時雨が本当の時雨だったらいいのに」といつも思っている。当然ながら写らない。
2025/09/09